2011年11月
2011年11月26日
<1日目> 茶臼岳(1578m)へひと登り 2011年10月8日 曇り一時雨
茶臼口11:40-12:30茶臼岳12:35-12:40避難小屋13:07-13:27黒谷地13:55-14:10黒谷地バス停
”新緑前線”を北上した今年の春、秋には"紅葉前線”を南下したいと思っていた。
本当は9月中に北海道にも行ってみたかったのだが、それは叶わず。
10月の3連休に八幡平に行くことにした。
まずは新幹線で盛岡へ。
八幡平行きのバスに乗り込む。この行程は何度も通った道、晴れていれば途中から左手に見える岩手山が美しいのだがこの日はあいにくのうす曇り。天気予報ではこの連休は絶好の行楽日和といっていたのだが!
もうこの時期は頂上付近の紅葉は終わっているらしかったが、まだ茶臼には登った事がなかったので今日はそちらに向かうことにした。
松尾鉱山の住宅の廃墟を横目にバスは登っていく。今年はあまり美しくないとのことだが、それでも途中の車窓からの紅葉はすばらしい。
だが茶臼口バス停につくころには雲行きが怪しくなってきた。
歩きはじめると下から雲が上がってきて本降りの雨となった。またしても雨具の出番だ。
うんざりするがそれも仕方ない。
時折激しくなる風雨の中、黙々と歩いていく。
それでも雲の切れ間に広がる紅葉の絨毯が美しい。
程なく茶臼岳直下の避難小屋に到着。
左に折れて幻想的な木々の中を頂上へと登っていく。
着いた山頂もガスの中。
晴れていれば360度の眺望が望めるというのだがまったく視界なし…だった。
ほんのしばらく居ただけで引き返した。
避難小屋(茶臼山荘)はまだ新しく、とても立派な造りだった。
雨も降っているのでここで昼食。3つのグループ(8人位)がやはり食事をとっていた。
一服するために外へ出ると、ご同胞がお二人。僕よりも若干先輩の方とご拝察。
「まさかこんな雨になるとは思わなかったなあ」
「本当、連休はいい天気が続くっていってたよなあ・・・」
一方のかたが僕に「今晩、温泉泊れるかな?」と、聴いてきた。
(温泉?どこのことを言ってるのだろう・・・・)
でも、会話からおそらく「蒸けの湯」のことだと判明。
『連休なのに予約無しで来たってか?』
と、思いつつも、
今は湯治棟もなくなったみたいなので難しいかも・・・と返事したが、はたして・・・・
(ちょっと心配でしたが、その方は一人で先にどんどん行ってしまいました。)
こちらも出発。
ここは安比への道との分岐でもあるので、間違えないよう登ってきた側とは反対側へ下っていく。
黒谷地への道はなだらかな下りが続く。歩いている間に雨も小降りになってきた。
谷地に近づくと登山道も水に浸かる場所が出てくる。まあ、湿地に雨では当然だ。
草紅葉は今が盛りかも。
当初はこのまま八幡平のバス停まで歩いていくつもりだったが、バスの時間も考えてここで少しのんびりすごしてから、黒谷地のバス停に向かうことにした。
どういうわけかここでバスを待っている間だけ青空が広がった。
で、そこからは「八幡平自然散策バス」に乗車。
「樹海ライン」 には普段路線バスが通っていなくて、7月から10月中旬までは観光協会が運行(実際の運用は県北バス)するバスが1日1便だけ走る。なので、こいつに乗り遅れるわけにはいかない。
もう、紅葉末期の頂上周辺からこれからが見ごろの松川温泉まではちょうど中腹が見ごろなのだが、天気はいまひとつ。それでも充分車窓を楽しんで着いた先はおなじみの「峡雲荘」。
今日は早く着いたんで "ゆーーーっくり" 温泉に浸かりたい。もちろん夕食時のあれも欠かせない。
なんて話をフロントでしていたら宿の方から「もう、飲む相談してるの~」といわれてしまった。
(それもお人柄、且つなんか故里に帰ってきた感じがしてしまう==>こちらの勝手な感覚ですが)
思いもかけず頂いた「秘湯ビール」と、いつもの骨酒でおいしい料理(なぜかこの日はほろほろ鳥ではなく岩手牛)を頂いた。
<もちろん、温泉は言わずもがな・・・・夜の露天では単身赴任で秋田に住む方との温泉談義も弾み、山の湯を堪能しました>
茶臼口11:40-12:30茶臼岳12:35-12:40避難小屋13:07-13:27黒谷地13:55-14:10黒谷地バス停
”新緑前線”を北上した今年の春、秋には"紅葉前線”を南下したいと思っていた。
本当は9月中に北海道にも行ってみたかったのだが、それは叶わず。
10月の3連休に八幡平に行くことにした。
まずは新幹線で盛岡へ。
八幡平行きのバスに乗り込む。この行程は何度も通った道、晴れていれば途中から左手に見える岩手山が美しいのだがこの日はあいにくのうす曇り。天気予報ではこの連休は絶好の行楽日和といっていたのだが!
もうこの時期は頂上付近の紅葉は終わっているらしかったが、まだ茶臼には登った事がなかったので今日はそちらに向かうことにした。
松尾鉱山の住宅の廃墟を横目にバスは登っていく。今年はあまり美しくないとのことだが、それでも途中の車窓からの紅葉はすばらしい。
だが茶臼口バス停につくころには雲行きが怪しくなってきた。
歩きはじめると下から雲が上がってきて本降りの雨となった。またしても雨具の出番だ。
うんざりするがそれも仕方ない。
時折激しくなる風雨の中、黙々と歩いていく。
それでも雲の切れ間に広がる紅葉の絨毯が美しい。
程なく茶臼岳直下の避難小屋に到着。
左に折れて幻想的な木々の中を頂上へと登っていく。
着いた山頂もガスの中。
晴れていれば360度の眺望が望めるというのだがまったく視界なし…だった。
ほんのしばらく居ただけで引き返した。
避難小屋(茶臼山荘)はまだ新しく、とても立派な造りだった。
雨も降っているのでここで昼食。3つのグループ(8人位)がやはり食事をとっていた。
一服するために外へ出ると、ご同胞がお二人。僕よりも若干先輩の方とご拝察。
「まさかこんな雨になるとは思わなかったなあ」
「本当、連休はいい天気が続くっていってたよなあ・・・」
一方のかたが僕に「今晩、温泉泊れるかな?」と、聴いてきた。
(温泉?どこのことを言ってるのだろう・・・・)
でも、会話からおそらく「蒸けの湯」のことだと判明。
『連休なのに予約無しで来たってか?』
と、思いつつも、
今は湯治棟もなくなったみたいなので難しいかも・・・と返事したが、はたして・・・・
(ちょっと心配でしたが、その方は一人で先にどんどん行ってしまいました。)
こちらも出発。
ここは安比への道との分岐でもあるので、間違えないよう登ってきた側とは反対側へ下っていく。
黒谷地への道はなだらかな下りが続く。歩いている間に雨も小降りになってきた。
谷地に近づくと登山道も水に浸かる場所が出てくる。まあ、湿地に雨では当然だ。
草紅葉は今が盛りかも。
当初はこのまま八幡平のバス停まで歩いていくつもりだったが、バスの時間も考えてここで少しのんびりすごしてから、黒谷地のバス停に向かうことにした。
どういうわけかここでバスを待っている間だけ青空が広がった。
で、そこからは「八幡平自然散策バス」に乗車。
「樹海ライン」 には普段路線バスが通っていなくて、7月から10月中旬までは観光協会が運行(実際の運用は県北バス)するバスが1日1便だけ走る。なので、こいつに乗り遅れるわけにはいかない。
もう、紅葉末期の頂上周辺からこれからが見ごろの松川温泉まではちょうど中腹が見ごろなのだが、天気はいまひとつ。それでも充分車窓を楽しんで着いた先はおなじみの「峡雲荘」。
今日は早く着いたんで "ゆーーーっくり" 温泉に浸かりたい。もちろん夕食時のあれも欠かせない。
なんて話をフロントでしていたら宿の方から「もう、飲む相談してるの~」といわれてしまった。
(それもお人柄、且つなんか故里に帰ってきた感じがしてしまう==>こちらの勝手な感覚ですが)
思いもかけず頂いた「秘湯ビール」と、いつもの骨酒でおいしい料理(なぜかこの日はほろほろ鳥ではなく岩手牛)を頂いた。
<もちろん、温泉は言わずもがな・・・・夜の露天では単身赴任で秋田に住む方との温泉談義も弾み、山の湯を堪能しました>
2011年11月16日
至仏山(2,228m) 2011年9月10日 晴
鳩待峠5:50-6:40山の鼻7:12-8:05<1660m地点ベンチ>8:15-9:00<第2ベンチ(1860m地点)>9:10-10:10至仏山頂(2,228m)11:05-11:45小至仏山(2162m)1155-12:20オヤマ沢田代12:30-13:25鳩待峠
今年の9月の暦には3連休が2回。
しかし、いろいろヤボ用がありで連休どころか普通の土日もなかなか思うようにならない。
なんで、前々から行きたかった至仏山へ夜行日帰りで行くことにした。
さすがに人気の尾瀬、多くの夜行バスが運行されている。但し、至仏山の玄関口である鳩待峠に行くには途中の戸倉で乗り換えしなければならない。だが、直行のバスもあることを発見。(つまり、直接乗り入れができる小型バスということですね)と、いうわけで「四季旅倶楽部」さんの夜行バスツアーで行くことにした。狭い車内はちとつらくてあまりよく眠れなかったが、 予定の5時過ぎには鳩待峠到着。
腹ごしらえと身支度のあと、まずは「山の鼻」まで木道を下っていく。
よく整備された道はとても歩きやすい。
比較的新しい木道には「ネズミーキャラクター」のような刻印が・・・・
ではなく、それはこの辺の大地主様のロゴマークだった。
(我々の払った電気料金がこんな風に使われているのか)と思いつつ
(しかし、一方で放射能を撒き散らしているとはいったい・・・)と複雑な思い。
道の脇には「熊さんに注意を呼びかける鐘」も設置されていた。
途中、数日前の台風の爪あとが生々しいところもあったが、小一時間で山の鼻へ到着。
多くの登山者がくつろいでいるここで最初の休憩をとることにした。
今日は山頂もすっきりくっきり。いい天気で何よりだ。
ここで、尾瀬ヶ原への道を右に分け左方向へターン。
しばらくは気持ちのいい湿原の中を歩く。
草紅葉の中の吾亦紅やオヤマノリンドウが美しい。
池糖に映える山のシルエットを楽しみながら登山口取り付きへ一直線の道を行く。
平坦な尾瀬ヶ原湿原の西端にすくっと聳える様子からも、この山が隆起によって形作られたことが伺える。
登山口からは見た目どおり、いきなりのきつい登り。
広葉樹の中をゆっくりと登っていく。
階段道や石が敷き詰められた急坂が続いている。
しばらく行くと森林限界を超えて…
振り向けば、さっきまでいた尾瀬の湿原の向こうに燧ケ岳が堂々と聳えている。
あそこに登ったのは何年前だったのか。
「あー、なんか懐かしい」 と、つい声を上げると、そばにいた方から
「向こうにも登ったんだ!」 と言われた。
あちらから見えた至仏も見事で、いつか登ってみたいと思いつつ(たぶん)10年近く経ってようやくその頂にたどり着こうとしている。
このあたりになると、蛇紋岩の上を辿るようになり本当に滑りやすい。
そのせいもあって近年ではこの道は登り専用とされているのだが、確かにここを下りに使おうとは思わない。それほどつるつるしていて登りにくいのだ。
途中には鎖もあるがそこ自体はたいしたことはない。
そんな道を何度も後ろを振り返りながら登っていく。
空はますます青く輝いてきた。
久しぶりに好天の山登りがうれしい。
周りの山々をながめ、足元の植物を愛でながらの楽しい山行となった。
そんな風に登っていって
『頂上到着』
山頂にはもう、多くのひとたちが・・・・・・・。
このころには雲も上がってきていてすっきりとはいかなかったが谷川岳や越後三山に平が岳、そして会津の山々から日光連山まで見通せた。
山頂で昼食。 のんびりした後は、下りにかかる。
直下の急な下りを過ぎればしばらくはなだらかな稜線歩きとなる。
まだ咲き残っている花々がかわいい。
雄大な景観を眺めつつもう一つのピークである、小至仏山へ向かう。
その狭い頂上にも何人もの登山者がいた。
ここからの眺めもすばらしい。
先ほどの山頂とちょっと角度が違うだけでも、眺望はかなり違うのが面白かった。
ここから先はひたすら下る。
途中それなりの岩場もあって、それはそれで楽しい。
一旦降りきると、また木道が現れる。
この先が笠が岳との分岐で、そこから樹林を少し下ったところが「オヤマ沢田代」だ。
草紅葉が美しい時期だった。
あがってくる雲もいいアクセントになる。
あとはひたすら下るだけ。
途中の水場の水もおいしかったが午後の日差しを浴びた山もすばらしかった。
鳩待峠に戻ったのは1時半ちょっと前。(当然下山後の「生ビ」はかかせません)
ところでバスの出発は2時45分の予定だが、参加者全員がそろえば早く出発するとのことだった。
今回のメンバーは品行方正な方たちばかり?だったのか、皆さんそれぞれのコースを歩き早めの集合。
予定より30分早い出発となった。
その分だけお約束の「一浴」(これもこのバスを選んだ理由のひとつ)の時間がゆっくり取れることになった。
白沢温泉「望郷の湯」は片品川の河岸段丘沿いにあり、露天風呂からの眺めがすばらしい。
アルカリ単純泉の湯は、源泉温度が50度の半循環(?)。
最後の一浴のあとは、生ビールセットを堪能。
秋晴れの山を楽しんだ一日だった。
鳩待峠5:50-6:40山の鼻7:12-8:05<1660m地点ベンチ>8:15-9:00<第2ベンチ(1860m地点)>9:10-10:10至仏山頂(2,228m)11:05-11:45小至仏山(2162m)1155-12:20オヤマ沢田代12:30-13:25鳩待峠
今年の9月の暦には3連休が2回。
しかし、いろいろヤボ用がありで連休どころか普通の土日もなかなか思うようにならない。
なんで、前々から行きたかった至仏山へ夜行日帰りで行くことにした。
さすがに人気の尾瀬、多くの夜行バスが運行されている。但し、至仏山の玄関口である鳩待峠に行くには途中の戸倉で乗り換えしなければならない。だが、直行のバスもあることを発見。(つまり、直接乗り入れができる小型バスということですね)と、いうわけで「四季旅倶楽部」さんの夜行バスツアーで行くことにした。狭い車内はちとつらくてあまりよく眠れなかったが、 予定の5時過ぎには鳩待峠到着。
腹ごしらえと身支度のあと、まずは「山の鼻」まで木道を下っていく。
よく整備された道はとても歩きやすい。
比較的新しい木道には「ネズミーキャラクター」のような刻印が・・・・
ではなく、それはこの辺の大地主様のロゴマークだった。
(我々の払った電気料金がこんな風に使われているのか)と思いつつ
(しかし、一方で放射能を撒き散らしているとはいったい・・・)と複雑な思い。
道の脇には「熊さんに注意を呼びかける鐘」も設置されていた。
途中、数日前の台風の爪あとが生々しいところもあったが、小一時間で山の鼻へ到着。
多くの登山者がくつろいでいるここで最初の休憩をとることにした。
今日は山頂もすっきりくっきり。いい天気で何よりだ。
ここで、尾瀬ヶ原への道を右に分け左方向へターン。
しばらくは気持ちのいい湿原の中を歩く。
草紅葉の中の吾亦紅やオヤマノリンドウが美しい。
池糖に映える山のシルエットを楽しみながら登山口取り付きへ一直線の道を行く。
平坦な尾瀬ヶ原湿原の西端にすくっと聳える様子からも、この山が隆起によって形作られたことが伺える。
登山口からは見た目どおり、いきなりのきつい登り。
広葉樹の中をゆっくりと登っていく。
階段道や石が敷き詰められた急坂が続いている。
しばらく行くと森林限界を超えて…
振り向けば、さっきまでいた尾瀬の湿原の向こうに燧ケ岳が堂々と聳えている。
あそこに登ったのは何年前だったのか。
「あー、なんか懐かしい」 と、つい声を上げると、そばにいた方から
「向こうにも登ったんだ!」 と言われた。
あちらから見えた至仏も見事で、いつか登ってみたいと思いつつ(たぶん)10年近く経ってようやくその頂にたどり着こうとしている。
このあたりになると、蛇紋岩の上を辿るようになり本当に滑りやすい。
そのせいもあって近年ではこの道は登り専用とされているのだが、確かにここを下りに使おうとは思わない。それほどつるつるしていて登りにくいのだ。
途中には鎖もあるがそこ自体はたいしたことはない。
そんな道を何度も後ろを振り返りながら登っていく。
空はますます青く輝いてきた。
久しぶりに好天の山登りがうれしい。
周りの山々をながめ、足元の植物を愛でながらの楽しい山行となった。
そんな風に登っていって
『頂上到着』
山頂にはもう、多くのひとたちが・・・・・・・。
このころには雲も上がってきていてすっきりとはいかなかったが谷川岳や越後三山に平が岳、そして会津の山々から日光連山まで見通せた。
山頂で昼食。 のんびりした後は、下りにかかる。
直下の急な下りを過ぎればしばらくはなだらかな稜線歩きとなる。
まだ咲き残っている花々がかわいい。
雄大な景観を眺めつつもう一つのピークである、小至仏山へ向かう。
その狭い頂上にも何人もの登山者がいた。
ここからの眺めもすばらしい。
先ほどの山頂とちょっと角度が違うだけでも、眺望はかなり違うのが面白かった。
ここから先はひたすら下る。
途中それなりの岩場もあって、それはそれで楽しい。
一旦降りきると、また木道が現れる。
この先が笠が岳との分岐で、そこから樹林を少し下ったところが「オヤマ沢田代」だ。
草紅葉が美しい時期だった。
あがってくる雲もいいアクセントになる。
あとはひたすら下るだけ。
途中の水場の水もおいしかったが午後の日差しを浴びた山もすばらしかった。
鳩待峠に戻ったのは1時半ちょっと前。(当然下山後の「生ビ」はかかせません)
ところでバスの出発は2時45分の予定だが、参加者全員がそろえば早く出発するとのことだった。
今回のメンバーは品行方正な方たちばかり?だったのか、皆さんそれぞれのコースを歩き早めの集合。
予定より30分早い出発となった。
その分だけお約束の「一浴」(これもこのバスを選んだ理由のひとつ)の時間がゆっくり取れることになった。
白沢温泉「望郷の湯」は片品川の河岸段丘沿いにあり、露天風呂からの眺めがすばらしい。
アルカリ単純泉の湯は、源泉温度が50度の半循環(?)。
最後の一浴のあとは、生ビールセットを堪能。
秋晴れの山を楽しんだ一日だった。
2011年11月08日
5日目 アルペンルートで下界に下りる (2011年8月25日 雨のち曇)
あっという間だった夏休みも今日が最後の一日・・・・・この日はもう帰るだけだ。
とはいえやはり天気は気になる。でも外は真っ白な霧に覆われていた。昨日浴室から見えたていた奥大日岳はもちろんのこと、すぐ下の源泉である地獄谷もまったく見えない。
それでも朝風呂は気持ちいい。硫酸硫黄泉の白く濁ったお湯は加水も(当然のことながら)循環もしていない正真正銘の掛け流し。(どうやって適温にしているのだろう・・・・?)
風呂を出て外を見ると雨が落ちてきた。
まあ、仕方ない。結局この休みの間はほとんど雨の中、それもまた山らしいということだ。
朝食後、もう一浴びして部屋に戻ると同室のご夫妻もどうしようかと逡巡している。ここにもう一泊を予定していて、天候にあわせて歩いてみる予定だったという。しかしながら雨足はどんどん激しくなっていった。
僕らが今日もう下山することは昨夜も話していたので「雨が小止みになったときに出ればいいね・・・こっちはこれから考えるわ」とのこと。
とはいっても雨はおさまったり激しくなったりの繰り返し、意を決して出発した。
バスターミナルで一旦雨具を脱いで、ここからアルペンルートの旅へ・・・
まずはトロリーバス、次のロープウェイはまったく視界なし。窓につく水滴の向こうにうっすらと昔歩いたあたりが見えるだけだった。
ケーブルカーを降りるともう黒部ダムの堰堤だ。
雨は小ぶりになっているとはいえまだまだ降り続いている。
ここでまた上に羽織るのは面倒なので走って対岸のレストハウスへ向かう。
とりあえず、こいつでまず一息つく。
ここは何度か通過しているのだが有名な黒部ダムの放水は見たことがなかった。
なんで売店で傘を買って見学に...
確かに激しい水流だ。
小学生のときに見た映画「黒部の太陽」を思い出しながら水を見つめる。
でも気になるのは頭の上、山の様子(ついそちらに目がいってしまう)。
この後は、毎度のことだが「最後の一浴」。
こちらに来た際にはいつも大町の温泉に浸かっていたのだが、実は前から一回いってみたかったところがあった。とりあえずそちらに電話してみる。
温泉は午後1時からとのことだったのだで、その前に昼食を取れるかどうかを確認。
ランチは11:30からとのことだったのでちょうどいい時間ではないか・・・・
というわけでここへ。
「くろよんロイヤルホテル」は大町の駅と扇沢の間にあるリゾートホテルだ.。自家源泉を持っていて(葛温泉からの引き湯との混合泉ということだが)、かけ流しの湯船があるらしい。
そんな訳で、お湯の前にまずは昼飯。
これがでおいしくて、かつリーズナブル(1,680円のランチコース)だった。
頼んだのは「有頭エビフライ」と「信州福味鶏肉のピカタ」、もちろんスープにパン、サラダバーとコーヒー(または紅茶)もついている。
大ぶりの海老4本にさっぱりめのタルタルソース、鶏のほうはトマトベースのアメリカンなソースがうまかった。
テーブルは広い窓に面していて、外はゴルフコース。
山々を背景にしたグリーンも美しい。
そして当然?ワインも注文。
やはり信州(岡谷・・だったかな 塩尻でした)のワイナリーで醸造されたものだそう。
「シェアするからお皿(サラダバーにあるお皿です)持ってきてもいい?」
との問いに、ちゃんと普通のお皿を持ってきてくれました。(当たり前か?)
食後はいよいよ(と、いうほどではないか)温泉へ向かう。
レストランを出てまたフロントへ行き風呂の場所を聞くと、係りの女性が階下へとエレベータで案内してくれた。
立ち寄り入浴は通常700円だが、食事セットとのことで500円に割引? (予想外だったのでなんか得した気分==>まったく単純なオッサンである)
湯船には、おそらくラウンドを終えたオジサマ方が3人。
今日のプレイの話などをしている。
ここには露天もあり、そちらも堪能。そこにはもう一人の方が・・・・この方は昔、ちょこっと山もやっていたそうでここいら辺の山の話になる。
(カメラでスナップを撮っていただきましたが、「成人指定」なのでここには掲載不可ですね)
お湯そのものは「まあ普通」ってとこだったが、リーガ・ロイヤルの系列だけあってホスピタリティはさすがだった。帰りには「これから登山の基地として使ってください」とも・・・(営業トークも一流か!)
再びバスに乗り、信濃大町から「あずさ」で東京へ。
中央線ではおなじみのワインを片手に、車窓を愛でつつ帰っていったオッサンであった。
あっという間だった夏休みも今日が最後の一日・・・・・この日はもう帰るだけだ。
とはいえやはり天気は気になる。でも外は真っ白な霧に覆われていた。昨日浴室から見えたていた奥大日岳はもちろんのこと、すぐ下の源泉である地獄谷もまったく見えない。
それでも朝風呂は気持ちいい。硫酸硫黄泉の白く濁ったお湯は加水も(当然のことながら)循環もしていない正真正銘の掛け流し。(どうやって適温にしているのだろう・・・・?)
風呂を出て外を見ると雨が落ちてきた。
まあ、仕方ない。結局この休みの間はほとんど雨の中、それもまた山らしいということだ。
朝食後、もう一浴びして部屋に戻ると同室のご夫妻もどうしようかと逡巡している。ここにもう一泊を予定していて、天候にあわせて歩いてみる予定だったという。しかしながら雨足はどんどん激しくなっていった。
僕らが今日もう下山することは昨夜も話していたので「雨が小止みになったときに出ればいいね・・・こっちはこれから考えるわ」とのこと。
とはいっても雨はおさまったり激しくなったりの繰り返し、意を決して出発した。
バスターミナルで一旦雨具を脱いで、ここからアルペンルートの旅へ・・・
まずはトロリーバス、次のロープウェイはまったく視界なし。窓につく水滴の向こうにうっすらと昔歩いたあたりが見えるだけだった。
ケーブルカーを降りるともう黒部ダムの堰堤だ。
雨は小ぶりになっているとはいえまだまだ降り続いている。
ここでまた上に羽織るのは面倒なので走って対岸のレストハウスへ向かう。
とりあえず、こいつでまず一息つく。
ここは何度か通過しているのだが有名な黒部ダムの放水は見たことがなかった。
なんで売店で傘を買って見学に...
確かに激しい水流だ。
小学生のときに見た映画「黒部の太陽」を思い出しながら水を見つめる。
でも気になるのは頭の上、山の様子(ついそちらに目がいってしまう)。
この後は、毎度のことだが「最後の一浴」。
こちらに来た際にはいつも大町の温泉に浸かっていたのだが、実は前から一回いってみたかったところがあった。とりあえずそちらに電話してみる。
温泉は午後1時からとのことだったのだで、その前に昼食を取れるかどうかを確認。
ランチは11:30からとのことだったのでちょうどいい時間ではないか・・・・
というわけでここへ。
「くろよんロイヤルホテル」は大町の駅と扇沢の間にあるリゾートホテルだ.。自家源泉を持っていて(葛温泉からの引き湯との混合泉ということだが)、かけ流しの湯船があるらしい。
そんな訳で、お湯の前にまずは昼飯。
これがでおいしくて、かつリーズナブル(1,680円のランチコース)だった。
頼んだのは「有頭エビフライ」と「信州福味鶏肉のピカタ」、もちろんスープにパン、サラダバーとコーヒー(または紅茶)もついている。
大ぶりの海老4本にさっぱりめのタルタルソース、鶏のほうはトマトベースのアメリカンなソースがうまかった。
テーブルは広い窓に面していて、外はゴルフコース。
山々を背景にしたグリーンも美しい。
そして当然?ワインも注文。
やはり信州(
「シェアするからお皿(サラダバーにあるお皿です)持ってきてもいい?」
との問いに、ちゃんと普通のお皿を持ってきてくれました。(当たり前か?)
食後はいよいよ(と、いうほどではないか)温泉へ向かう。
レストランを出てまたフロントへ行き風呂の場所を聞くと、係りの女性が階下へとエレベータで案内してくれた。
立ち寄り入浴は通常700円だが、食事セットとのことで500円に割引? (予想外だったのでなんか得した気分==>まったく単純なオッサンである)
湯船には、おそらくラウンドを終えたオジサマ方が3人。
今日のプレイの話などをしている。
ここには露天もあり、そちらも堪能。そこにはもう一人の方が・・・・この方は昔、ちょこっと山もやっていたそうでここいら辺の山の話になる。
(カメラでスナップを撮っていただきましたが、「成人指定」なのでここには掲載不可ですね)
お湯そのものは「まあ普通」ってとこだったが、リーガ・ロイヤルの系列だけあってホスピタリティはさすがだった。帰りには「これから登山の基地として使ってください」とも・・・(営業トークも一流か!)
再びバスに乗り、信濃大町から「あずさ」で東京へ。
中央線ではおなじみのワインを片手に、車窓を愛でつつ帰っていったオッサンであった。
2011年11月06日
昨日(5日)夜、MFQのライヴにいってきました。
(画像は携帯で撮ったので、雰囲気だけupです)
MFQの全盛期は’60年代前半、当然僕はリアルタイムでは知る由もありませんでしたが、その名前だけは頭に刷り込まれていました。でも、チップ・ダグラスはリンダ・ロンスタッドのキャピトルでのファーストアルバム(そのアルバムの中で大好きだった "It's About Time" の作者としても)やモンキーズ、タートルズのプロデューサーとして知っていましたし、ジェリー・イエスターはアソシエーションやラビン・スプンフルの一員としておなじみでした。
で、駆けつけたのが ”Back in Town 10 周年記念” のライブでしたが予想通り、先輩方大集合の賑わい。
MFQのメンバーと同年代くらいの方々だと思います。(失礼ながら)正直、70歳前後の編成ではどうなのかな?と思っていたのですが・・・本当にそんなことを思ってしまって失礼しました!のステージでした。
そのコーラスはやはりすばらしかったです。、トラディショナルなフォークソングの枠にとらわれず、フォー・フレッシュメン風のジャズっぽいアレンジもなかなかだったです。(きっとその場にいた先輩方に言わせれば「今頃気づいたのかよ」の世界でしょうが・・・・)
ナンバーは僕でも知ってるスタンダードな曲のオンパレードでしたが、途中「世界でもっとも危険な楽器」との紹介でのソー(のこぎり)の演奏が面白かったですね。
個人的にはジェリーが歌った "Diggy Riggy Lo" が楽しかったです(LA好きなんで・・・・・)
帰りには彼らのCDに、ジェリーとチップからサインをもらいました。
その間、一緒に行った同居人は聴きに来ていらした山本コータローさんと話をしていました(昔、ウィークエンドの追っかけしていたらしい)。
この一ヶ月は「アリソン・ブラウン」、「徳武博文with ジェリー・マギー&マーク・ベノ」、そしてこの日とトムズキャビンさんのおかげでなかなか聴けないアーティストのコンサートが続きました(その間、知り合いのフラメンコ関係のライヴも2つ)。
皆、新鮮で中枢神経を刺激してくれました。
さて、来月はClapton & Winwood です・・・・・・
(画像は携帯で撮ったので、雰囲気だけupです)
MFQの全盛期は’60年代前半、当然僕はリアルタイムでは知る由もありませんでしたが、その名前だけは頭に刷り込まれていました。でも、チップ・ダグラスはリンダ・ロンスタッドのキャピトルでのファーストアルバム(そのアルバムの中で大好きだった "It's About Time" の作者としても)やモンキーズ、タートルズのプロデューサーとして知っていましたし、ジェリー・イエスターはアソシエーションやラビン・スプンフルの一員としておなじみでした。
で、駆けつけたのが ”Back in Town 10 周年記念” のライブでしたが予想通り、先輩方大集合の賑わい。
MFQのメンバーと同年代くらいの方々だと思います。(失礼ながら)正直、70歳前後の編成ではどうなのかな?と思っていたのですが・・・本当にそんなことを思ってしまって失礼しました!のステージでした。
そのコーラスはやはりすばらしかったです。、トラディショナルなフォークソングの枠にとらわれず、フォー・フレッシュメン風のジャズっぽいアレンジもなかなかだったです。(きっとその場にいた先輩方に言わせれば「今頃気づいたのかよ」の世界でしょうが・・・・)
ナンバーは僕でも知ってるスタンダードな曲のオンパレードでしたが、途中「世界でもっとも危険な楽器」との紹介でのソー(のこぎり)の演奏が面白かったですね。
個人的にはジェリーが歌った "Diggy Riggy Lo" が楽しかったです(LA好きなんで・・・・・)
帰りには彼らのCDに、ジェリーとチップからサインをもらいました。
その間、一緒に行った同居人は聴きに来ていらした山本コータローさんと話をしていました(昔、ウィークエンドの追っかけしていたらしい)。
この一ヶ月は「アリソン・ブラウン」、「徳武博文with ジェリー・マギー&マーク・ベノ」、そしてこの日とトムズキャビンさんのおかげでなかなか聴けないアーティストのコンサートが続きました(その間、知り合いのフラメンコ関係のライヴも2つ)。
皆、新鮮で中枢神経を刺激してくれました。
さて、来月はClapton & Winwood です・・・・・・
2011年11月05日
4日目 のんびりと室堂へ (2011年8月24日 曇りときどき雨のち晴)
五色ヶ原山荘7:00-7:50ザラ峠(2,342m)8:10-9:10獅子岳下9:40-9:50獅子岳(2714m)9:55-10:55鬼岳北11:15-12:10富山大研究所12:20-12:30浄土山12:35-13:45室堂13:50-14:00みくりが池温泉
こちらに来て4日目、初めて雨のない朝だった。
(なので、この日のレポは乱雑に並ぶ写真だらけとなることをお許しください)
小屋の方の話でも十何日ぶりとか・・
思わず外へ出て針の木や北葛岳、そして裏銀座から槍穂、笠にいたるまでの山々を眺めた。
この日ものんびり、ベルギー人夫妻を見送ってから(多分)最後の出発となった。
五色が原の台地を周りの景色を堪能しつつ、何度も振り返りながら歩く。
台地の北端からは立山方へ折れて急な下りだ。左手は火口の跡かすごい崖になっている。
下りきったところが「ザラ峠」、佐々成政のさらさら越えで有名なところだ。
400年以上も前にしかも雪に覆われた厳冬期に立山からここを通り、信州側に降りたというのはにわかには信じられない話である。このルートは以後も信州と越中を結ぶ有料道路として利用されてきたという。
そんな昔のことを思いながら峠の左右を見ていたら、またしても雨が落ちてきた。
(今日こそ雨具なしで歩けると思ったのに・・・・・・)
しぶしぶながらまたレインウェアを着て出発。
ここからはまた300m弱の登りだ。
最初はジグザグのきつい道をぐんぐんと登っていく。途中の梯子場を過ぎると岩とハイマツの道になる。頂上直下のあたりで雨も上がってきた(ちょうどきつい登りの間だけ雨が降っていたことになる)ので、雨具を脱いで大休止とした。
向かいには黒部湖とその先の山々が見えてきた。
少しずつだが青空も顔を出す。ずっと向こうには富士山がうっすらとそのシルエットを浮かべている。
休んだ場所からはほどなく獅子岳頂上だった。そして、初めての頂上からの眺望(まだまだすっきりとはいかなかったが)。やっと山に登ったという実感が湧く。
そこからまたまた下り、もうほんの少しだけになった雪渓を渡っていく。
花々が最後の輝きを見せている。
そのあとはまた足場の悪い道となる。崩壊した崖のようなところを登りしばらく行くと鬼岳だ。 (ただしピークは巻いていきます)
もうほとんど晴れてきていて、これまで苦労して越えてきた山が望める。薬師もその雄大な姿を見せてくれた。のんびりと後の”槍、笠”をふりかえり、写真に収めながら歩いていく。
鬼岳北側のちょっと広い岩の上で昼食。ここでは学生たちのパーティーも休憩中だった。
そこから下りて行くと、大手旅行会社のツアー団体に出会った。
(正直言ってこの手のツアー、大嫌いなのだが・・・もしかしたら自分もいつかその一員となるような日がくるのかも..と思うと、複雑な気持ち)
この辺りまでくるともう雄山が大きい。中腹には平行に延びる道が見える。以前歩いた東一の越への道だ。
龍王岳への最後の登りをゆっくり詰めていく。今日歩いてきた山、五色から薬師の山並み、そして相変わらず槍から笠までのスカイラインが美しい。何度も何度も止まっては飽きずに眺める。西には鍬崎山とうっすらと見える日本海、弥陀が原の向こうには大日三山も見えてくる。
龍王の脇を岩を伝いながら過ぎて行くとほどなく富山大研究所だ。ここでまた一息ついて周りの山々を眺める。立山の向こうには剱がでーんと聳えている。
あそこに登るのはいつになるんだろう・・・と思いながら見ていた。
そこで休んでいた一行もこれから五色へ向かうという。
(昨日と違って今日は小屋は盛況だな)と思いながら、「気をつけて」と言葉を交わす。
もうここまでくれば着いたようなもの?と思ったが浄土山からの下りで、左足の指先が痛くなってきた。
(下山後、病院にいったら「尋常性疣贅(いぼ)」だった。=>実は3回目、癖になるのだろうか)
ずっと下っていくので、どうしても指に体重がかかり、激痛が走る。
おかげで、室堂平までは標準時間の倍近くかかってしまった。
さて、今日の宿は「みくりが池温泉ロッジ」。相部屋しか取れなかったが温泉に浸かれるのがうれしい。
そしてここのフロントでもこちらの行程を聞かれて天気の話。夏場は「星空見学会」を企画しているとのことだが今年はまだ一回も実施できなかったらしい。
この時間、温泉はまだ日帰りの方たちが多いみたい。とりあえずまだ誰もいない部屋で荷を解いた後はテラス前の喫茶「みくり」で生ビール。アテには名物?のピザ。お勧めのホットソース「地獄のしずく」を楽しみながら頂く。その後は紅白?ワインも・・・・・・
部屋に戻ると、もう同室の方々がいらっしゃった。ベッド上段には子供連れのお母さんと若いカップル、下段の僕らの向かいには関西からのご夫妻だった。ご夫妻としばらく山話、白山の山小屋で雷の中にいて一日閉じ込められたことなど(稲妻が真横に走って怖かったといいます)、興味深いお話を聞かせてもらった。
温泉に浸かった後、夕食は食堂で。
山の宿には珍しいローストビーフもうまかったが、立山の郷土料理「つぼ煮」がおいしかった。
もともと宿坊で出されていた料理だそうで、新潟の「のっぺ」や会津の「こづゆ」のような煮物だが温かいまま出される。 あっ、もちろん「骨酒」はかかせません。
相変わらずの長っ尻でだらだら飲みながらの食事。隣のご夫婦も旦那さんがお酒の追加などをしている。辛党のたしなみとして、その方にも骨酒を味わっていただく。岡山の方で「海ではなく山のほう」、とおっしゃっていたので美作三湯のことなど伺う。「あー、でも今来ちゃだめだよ。なでしこで大変だから」とのこと。「あぁ、そうですよね」・・・あちらでは凄いことになっているらしい。
ご主人はつい最近定年を迎えたとのことで、奥さんの勧めで初めて山登りをしたという。その「初めて」がこの日、立山三山周回だったらしい。もともとスポーツはしていたとのことでしたが、いきなりでそれは凄い。「これからも山を楽しんでください」と、大山や蒜山の話で盛り上がった。
食後には酔い覚ましに外のテラスに出てみた。見上げるとまさに満天の星空だ。三脚を立てて撮影している方もいる。僕も今回まったく使われなかった三脚をもってこようかとも思ったが(・・・もういい加減飲んでいるので・・・)、その方に星の撮り方などをお聞きする。
見上げていると流れ星が二つ。願い事をする余裕はなかったがここまで降りてきてやっと山の夜を楽しむことができた。先ほどの岡山の方たちもテラスに出ている。オッサンもひと事ではない、定年後の暮らしについていろいろお話を聞かせてもらった・・・・上、ご主人から清酒「みくりが池」を頂いた。(ありがとうございます)
そんな風にしているうちにテラスに人が集まってきた。すっかり忘れていたが今晩は、今年初めての「星空見学会」が開催されるようだ。ちょっとそそられたが、こちらは浴衣の上にダウンを着てるだけ。足元も宿のサンダルでは行けるわけはない。
みなさんを見送ってから部屋に戻って(もちろんもう一度の入浴後)就寝とあいなった。
=====>to be continued 最後の日まで、またお付き合いください
五色ヶ原山荘7:00-7:50ザラ峠(2,342m)8:10-9:10獅子岳下9:40-9:50獅子岳(2714m)9:55-10:55鬼岳北11:15-12:10富山大研究所12:20-12:30浄土山12:35-13:45室堂13:50-14:00みくりが池温泉
こちらに来て4日目、初めて雨のない朝だった。
(なので、この日のレポは乱雑に並ぶ写真だらけとなることをお許しください)
小屋の方の話でも十何日ぶりとか・・
思わず外へ出て針の木や北葛岳、そして裏銀座から槍穂、笠にいたるまでの山々を眺めた。
この日ものんびり、ベルギー人夫妻を見送ってから(多分)最後の出発となった。
五色が原の台地を周りの景色を堪能しつつ、何度も振り返りながら歩く。
台地の北端からは立山方へ折れて急な下りだ。左手は火口の跡かすごい崖になっている。
下りきったところが「ザラ峠」、佐々成政のさらさら越えで有名なところだ。
400年以上も前にしかも雪に覆われた厳冬期に立山からここを通り、信州側に降りたというのはにわかには信じられない話である。このルートは以後も信州と越中を結ぶ有料道路として利用されてきたという。
そんな昔のことを思いながら峠の左右を見ていたら、またしても雨が落ちてきた。
(今日こそ雨具なしで歩けると思ったのに・・・・・・)
しぶしぶながらまたレインウェアを着て出発。
ここからはまた300m弱の登りだ。
最初はジグザグのきつい道をぐんぐんと登っていく。途中の梯子場を過ぎると岩とハイマツの道になる。頂上直下のあたりで雨も上がってきた(ちょうどきつい登りの間だけ雨が降っていたことになる)ので、雨具を脱いで大休止とした。
向かいには黒部湖とその先の山々が見えてきた。
少しずつだが青空も顔を出す。ずっと向こうには富士山がうっすらとそのシルエットを浮かべている。
休んだ場所からはほどなく獅子岳頂上だった。そして、初めての頂上からの眺望(まだまだすっきりとはいかなかったが)。やっと山に登ったという実感が湧く。
そこからまたまた下り、もうほんの少しだけになった雪渓を渡っていく。
花々が最後の輝きを見せている。
そのあとはまた足場の悪い道となる。崩壊した崖のようなところを登りしばらく行くと鬼岳だ。 (ただしピークは巻いていきます)
もうほとんど晴れてきていて、これまで苦労して越えてきた山が望める。薬師もその雄大な姿を見せてくれた。のんびりと後の”槍、笠”をふりかえり、写真に収めながら歩いていく。
鬼岳北側のちょっと広い岩の上で昼食。ここでは学生たちのパーティーも休憩中だった。
そこから下りて行くと、大手旅行会社のツアー団体に出会った。
(正直言ってこの手のツアー、大嫌いなのだが・・・もしかしたら自分もいつかその一員となるような日がくるのかも..と思うと、複雑な気持ち)
この辺りまでくるともう雄山が大きい。中腹には平行に延びる道が見える。以前歩いた東一の越への道だ。
龍王岳への最後の登りをゆっくり詰めていく。今日歩いてきた山、五色から薬師の山並み、そして相変わらず槍から笠までのスカイラインが美しい。何度も何度も止まっては飽きずに眺める。西には鍬崎山とうっすらと見える日本海、弥陀が原の向こうには大日三山も見えてくる。
龍王の脇を岩を伝いながら過ぎて行くとほどなく富山大研究所だ。ここでまた一息ついて周りの山々を眺める。立山の向こうには剱がでーんと聳えている。
あそこに登るのはいつになるんだろう・・・と思いながら見ていた。
そこで休んでいた一行もこれから五色へ向かうという。
(昨日と違って今日は小屋は盛況だな)と思いながら、「気をつけて」と言葉を交わす。
もうここまでくれば着いたようなもの?と思ったが浄土山からの下りで、左足の指先が痛くなってきた。
(下山後、病院にいったら「尋常性疣贅(いぼ)」だった。=>実は3回目、癖になるのだろうか)
ずっと下っていくので、どうしても指に体重がかかり、激痛が走る。
おかげで、室堂平までは標準時間の倍近くかかってしまった。
さて、今日の宿は「みくりが池温泉ロッジ」。相部屋しか取れなかったが温泉に浸かれるのがうれしい。
そしてここのフロントでもこちらの行程を聞かれて天気の話。夏場は「星空見学会」を企画しているとのことだが今年はまだ一回も実施できなかったらしい。
この時間、温泉はまだ日帰りの方たちが多いみたい。とりあえずまだ誰もいない部屋で荷を解いた後はテラス前の喫茶「みくり」で生ビール。アテには名物?のピザ。お勧めのホットソース「地獄のしずく」を楽しみながら頂く。その後は紅白?ワインも・・・・・・
部屋に戻ると、もう同室の方々がいらっしゃった。ベッド上段には子供連れのお母さんと若いカップル、下段の僕らの向かいには関西からのご夫妻だった。ご夫妻としばらく山話、白山の山小屋で雷の中にいて一日閉じ込められたことなど(稲妻が真横に走って怖かったといいます)、興味深いお話を聞かせてもらった。
温泉に浸かった後、夕食は食堂で。
山の宿には珍しいローストビーフもうまかったが、立山の郷土料理「つぼ煮」がおいしかった。
もともと宿坊で出されていた料理だそうで、新潟の「のっぺ」や会津の「こづゆ」のような煮物だが温かいまま出される。 あっ、もちろん「骨酒」はかかせません。
相変わらずの長っ尻でだらだら飲みながらの食事。隣のご夫婦も旦那さんがお酒の追加などをしている。辛党のたしなみとして、その方にも骨酒を味わっていただく。岡山の方で「海ではなく山のほう」、とおっしゃっていたので美作三湯のことなど伺う。「あー、でも今来ちゃだめだよ。なでしこで大変だから」とのこと。「あぁ、そうですよね」・・・あちらでは凄いことになっているらしい。
ご主人はつい最近定年を迎えたとのことで、奥さんの勧めで初めて山登りをしたという。その「初めて」がこの日、立山三山周回だったらしい。もともとスポーツはしていたとのことでしたが、いきなりでそれは凄い。「これからも山を楽しんでください」と、大山や蒜山の話で盛り上がった。
食後には酔い覚ましに外のテラスに出てみた。見上げるとまさに満天の星空だ。三脚を立てて撮影している方もいる。僕も今回まったく使われなかった三脚をもってこようかとも思ったが(・・・もういい加減飲んでいるので・・・)、その方に星の撮り方などをお聞きする。
見上げていると流れ星が二つ。願い事をする余裕はなかったがここまで降りてきてやっと山の夜を楽しむことができた。先ほどの岡山の方たちもテラスに出ている。オッサンもひと事ではない、定年後の暮らしについていろいろお話を聞かせてもらった・・・・上、ご主人から清酒「みくりが池」を頂いた。(ありがとうございます)
そんな風にしているうちにテラスに人が集まってきた。すっかり忘れていたが今晩は、今年初めての「星空見学会」が開催されるようだ。ちょっとそそられたが、こちらは浴衣の上にダウンを着てるだけ。足元も宿のサンダルでは行けるわけはない。
みなさんを見送ってから部屋に戻って(もちろんもう一度の入浴後)就寝とあいなった。
=====>to be continued 最後の日まで、またお付き合いください