2010年07月
2010年07月23日
七時雨山(1,062m) 2010年7月3日 曇り時々薄日
七時雨山荘11:15-3合目(11:38)-5合目(11:53)-7合目(12:05)-北峰(12:35)-12:50山頂(南峰)
山頂(南峰)13:30-北峰(13:40)-3合目(14:25)-14:45七時雨山荘
七時雨山という素敵な名前の山を知ったのは7,8年前、「東北百名山」という本でだった。一日に何度も天候が変わるということからつけられた名前だそう。その後、岩崎元郎さんの『新日本百名山』にも選ばれてだいぶポピュラーな山になったのだが、まだ登ったことはなかった。今回、ちょうど「大人の休日きっぷ」の時期にあたったので行ってみることにした。
まずは東京から新幹線でいわて沼宮内へ...しかし、直通の「はやて」は満席!仕方なくその前の「やまびこ」に乗り、盛岡でその「はやて」に乗り換えることに....。(盛岡-沼宮内間は8席だけ空いていたので、ラッキーだったのかも) ホームで待っていると見慣れない車両が入線してきた。乗ってみると座席脇には電源プラグがあり、頭上には航空機のような読書灯がついている。来年投入されるE5系の前に今年お目見えしたE2系の新型車だったようだ。でも乗車時間は10分あまり、あっという間に沼宮内に到着だ。
ここからはレンタカーで七時雨山荘のある田代平へ向かう。
走り始めて30分、ナヴィに随って走っていたのだがなんか様子が違う。さっきからずっと花輪線にそって走っているのだ。そういえば!七時雨山荘は2箇所あったんだ!(気づくのが遅いって) 何も考えず目的地入力したのが間違いだった。なんとか軌道修正して来た道を戻ったが、本来の目的地への到着は11時を過ぎてしまった。
と、相変わらず長い前振りですが.....ここからが本編です。
登山口のある田代平高原は東北らしい、すがすがしい台地だ。ただし空気はたっぷり湿気を含んでいるし、回りの山からは雲がわいてきている。天気予報では雨だったので覚悟はしていたのだが、午後には一雨来そうだ。それでも頭上にはところどころ青空も見えている。
山荘の奥の「登山者用駐車場」に車を止めていざ出発。この時点で止まっていた車は三台。雨の予報のせいか思ったより少なかった。 とりあえずは牧場道を辿り、石灰が撒かれているゲートを越える。これも例の宮崎口蹄疫騒動の影響なのだろうか(実はこのオッサンは今回の騒動をかなり疑問視しているのだが・・・それはここでは触れないでおく)
ゲートを抜けると、牛クンたちがお出迎え。その先は気持ちのいい牧草地歩きだ。アカツメクサや名前はわからないがイチゴのような花などの咲く原っぱをしばらく登るとふたたびゲートがある。
ここを過ぎるとまもなく左へ折れて、ミズナラやブナの樹林帯に入っていく。傾斜も増してやっと登山道らしくなってきたところに3合目の標識がある。
牧草地の途中にもあったのだが要所に「〇合目」の標識が整えられていて、いい目安になる。がんがん登って4合目、5合目と高度を稼いでいく(といってもそれほどの標高差があるわけではないのだが)。このあたりから主尾根に取り付いてやや急登になっていき、あたりの木々もダケカンバの割合が増えてくる。6合目の標識には気づかず5合目から10分強で7合目の標識に出会った。(恐らく息もきつくなってきて、黙々と歩いたせいだろう)
その先は少しなだらかになり後は緩やかなアップダウンの続く尾根道だ。左手には先ほどの田代平が見渡せる。上から見てもとてもすこやかな草原だ。右にカーブして最後の登りを詰めると七時雨山北峰だ。
頂上は小さな広場状になっていて、三角点はこちらにあるがその先にこんもりとした南峰が待っている。
そこからいったん鞍部へと60mほど下って登り返す。
着いた南峰は北より2m高いだけだが、一応七時雨山最高地点。
北峰の倍くらいの広さで、奉納された剣などもあっていかにも山頂の雰囲気だ。
晴天ならば山々の眺めが素晴らしいのだろうがこの日は霞の彼方。それでも近くの山はオッサンを歓迎してくれるようにすくっと立っている。昼飯を兼ね小一時間のんびりしたが、その間誰もいなーい頂上を満喫した。(人気の山だと聞いていたのだが....やはり天気予報のせいだろうか)
下山はのんびり。北峰で一組、途中登ってくる人たち一組に出会ったが、最後まで雨にもたたられず牧草地に出てからはゆっくり花を愛でながら山荘に降りていった。
さて下山後の一浴、実はこの七時雨山荘には温泉もあるのだ。 この温泉は冷鉱泉だが水蒸気で温度を調節している。湯船の脇にバルブがありそれで各自調節するようになっている。源泉は奥の湯(水?)口からちょろちょろと流れていて、まさに源泉自加熱掛け流しだ。オッサンが行ったときは他にお客さんも居ず、の~んびりといい風呂に入らせてもらった。
そして(実は、所詮山小屋だろうと見くびっていたのだが)この山荘、なかなかいい!となりにある喫茶室「茶居花」はまさしく高原のテラスのよう。本屋から棟続きで行けて湯浴みの後の一服にちょうどいい。ただし、オッサンはアイスコーヒー(おいしかったです。運転のためとはいえ、たまにはいいかも)。外の草原を眺めながらゆっくりとした時を楽しんだのだった。
(その2へ続く)
七時雨山荘11:15-3合目(11:38)-5合目(11:53)-7合目(12:05)-北峰(12:35)-12:50山頂(南峰)
山頂(南峰)13:30-北峰(13:40)-3合目(14:25)-14:45七時雨山荘
七時雨山という素敵な名前の山を知ったのは7,8年前、「東北百名山」という本でだった。一日に何度も天候が変わるということからつけられた名前だそう。その後、岩崎元郎さんの『新日本百名山』にも選ばれてだいぶポピュラーな山になったのだが、まだ登ったことはなかった。今回、ちょうど「大人の休日きっぷ」の時期にあたったので行ってみることにした。
まずは東京から新幹線でいわて沼宮内へ...しかし、直通の「はやて」は満席!仕方なくその前の「やまびこ」に乗り、盛岡でその「はやて」に乗り換えることに....。(盛岡-沼宮内間は8席だけ空いていたので、ラッキーだったのかも) ホームで待っていると見慣れない車両が入線してきた。乗ってみると座席脇には電源プラグがあり、頭上には航空機のような読書灯がついている。来年投入されるE5系の前に今年お目見えしたE2系の新型車だったようだ。でも乗車時間は10分あまり、あっという間に沼宮内に到着だ。
ここからはレンタカーで七時雨山荘のある田代平へ向かう。
走り始めて30分、ナヴィに随って走っていたのだがなんか様子が違う。さっきからずっと花輪線にそって走っているのだ。そういえば!七時雨山荘は2箇所あったんだ!(気づくのが遅いって) 何も考えず目的地入力したのが間違いだった。なんとか軌道修正して来た道を戻ったが、本来の目的地への到着は11時を過ぎてしまった。
と、相変わらず長い前振りですが.....ここからが本編です。
登山口のある田代平高原は東北らしい、すがすがしい台地だ。ただし空気はたっぷり湿気を含んでいるし、回りの山からは雲がわいてきている。天気予報では雨だったので覚悟はしていたのだが、午後には一雨来そうだ。それでも頭上にはところどころ青空も見えている。
山荘の奥の「登山者用駐車場」に車を止めていざ出発。この時点で止まっていた車は三台。雨の予報のせいか思ったより少なかった。 とりあえずは牧場道を辿り、石灰が撒かれているゲートを越える。これも例の宮崎口蹄疫騒動の影響なのだろうか(実はこのオッサンは今回の騒動をかなり疑問視しているのだが・・・それはここでは触れないでおく)
ゲートを抜けると、牛クンたちがお出迎え。その先は気持ちのいい牧草地歩きだ。アカツメクサや名前はわからないがイチゴのような花などの咲く原っぱをしばらく登るとふたたびゲートがある。
ここを過ぎるとまもなく左へ折れて、ミズナラやブナの樹林帯に入っていく。傾斜も増してやっと登山道らしくなってきたところに3合目の標識がある。
牧草地の途中にもあったのだが要所に「〇合目」の標識が整えられていて、いい目安になる。がんがん登って4合目、5合目と高度を稼いでいく(といってもそれほどの標高差があるわけではないのだが)。このあたりから主尾根に取り付いてやや急登になっていき、あたりの木々もダケカンバの割合が増えてくる。6合目の標識には気づかず5合目から10分強で7合目の標識に出会った。(恐らく息もきつくなってきて、黙々と歩いたせいだろう)
その先は少しなだらかになり後は緩やかなアップダウンの続く尾根道だ。左手には先ほどの田代平が見渡せる。上から見てもとてもすこやかな草原だ。右にカーブして最後の登りを詰めると七時雨山北峰だ。
頂上は小さな広場状になっていて、三角点はこちらにあるがその先にこんもりとした南峰が待っている。
そこからいったん鞍部へと60mほど下って登り返す。
着いた南峰は北より2m高いだけだが、一応七時雨山最高地点。
北峰の倍くらいの広さで、奉納された剣などもあっていかにも山頂の雰囲気だ。
晴天ならば山々の眺めが素晴らしいのだろうがこの日は霞の彼方。それでも近くの山はオッサンを歓迎してくれるようにすくっと立っている。昼飯を兼ね小一時間のんびりしたが、その間誰もいなーい頂上を満喫した。(人気の山だと聞いていたのだが....やはり天気予報のせいだろうか)
下山はのんびり。北峰で一組、途中登ってくる人たち一組に出会ったが、最後まで雨にもたたられず牧草地に出てからはゆっくり花を愛でながら山荘に降りていった。
さて下山後の一浴、実はこの七時雨山荘には温泉もあるのだ。 この温泉は冷鉱泉だが水蒸気で温度を調節している。湯船の脇にバルブがありそれで各自調節するようになっている。源泉は奥の湯(水?)口からちょろちょろと流れていて、まさに源泉自加熱掛け流しだ。オッサンが行ったときは他にお客さんも居ず、の~んびりといい風呂に入らせてもらった。
そして(実は、所詮山小屋だろうと見くびっていたのだが)この山荘、なかなかいい!となりにある喫茶室「茶居花」はまさしく高原のテラスのよう。本屋から棟続きで行けて湯浴みの後の一服にちょうどいい。ただし、オッサンはアイスコーヒー(おいしかったです。運転のためとはいえ、たまにはいいかも)。外の草原を眺めながらゆっくりとした時を楽しんだのだった。
(その2へ続く)
2010年07月08日
新野地温泉を堪能した次の土曜日、このところほとんど温泉中心の旅ばかり続いていたが、久しぶりにちょこっと山歩きに行こうと思い、一昨年の6月途中で断念した大岳山に行くことにした。断念と言ったのは家を出てわずか2分あまりのポストの前、郵便を投函しようとした瞬間、ちゃんと結んでいなかった靴紐を踏んで膝で着地、結局翌日に骨折と判明した事故?があったからだ。それでも当日は御岳ビジターセンターまでは行ったのだがどうにも痛みに耐え切れずそのまま引き返したのだ。
当然その年は山はパス、昨年もいろいろあって5日間の予定のアルプス山行も直前でキャンセル、といった具合でなかなか山には行けなかった。(1泊や日帰りでちょっとは行きましたが.........)
奥多摩三山の一つ大岳山への最短コースは御岳ケーブルカーを利用する道だ。軟弱派オッサンは迷わずこの道を選んだ。この時期ケーブルカーの周りの木々も美しい新緑に覆われている。
ケーブルの上駅「御岳山」前のベンチで軽い朝飯のあと出発。
ここから御岳山神社までは舗装された道が続いている。
途中には宿坊もあり、また神社近くには門前町があってみやげ物やなども並んでいて観光地のようだ。
神社の先、長尾平からは整備された登山道になる。道はロックガーデンを通るコース、鍋割山を経由するコースそして最短距離で登るコースと3つに分かれている。もちろん躊躇なく最短距離の道を行く。
このあたりから少し傾斜はきつくなるがそれほど厳しい道ではない。周りには山吹や山つつじをはじめ、初夏の花たちが待ち構えてくれる。何よりここでも緑がすばらしい。
水場を過ぎて先ほど分かれたロックガーデン経由の道と合流するといよいよ登山道らしくなってくる。昔から最初の30分から1時間は山慣れせずに苦しいところだが、このごろはそれが1時間から1時間半くらいまで続く。(年のせい?それとも普段の不摂生が原因か?....たぶん両方だろう)
それでも半覚醒ながら鎖場や梯子を越えてしばらく行くと大岳山荘に到着だ。
ここでちょっと休憩と一服(-。-)y-゜゜゜。
山荘はかなり荒れていて名物のテラスも今は危険で立ち入り禁止となっていた。
ここから山頂までは約15分、胸突き八丁といった感じだが途中にあるのが大岳神社。ここの狛犬がやけに可愛い!なんか癒される感じでそのあともさくさく登っていけた。
山頂は多くの人で賑わっていた。ここからの富士山も有名だがこの日は春霞?かその絶景は拝めず。(もっとも冬とは違ってこの時期、なかなか難しいのは当然です)それでも浅間尾根など眺めながら、みんなに混じって昼飯をゆっくり食す。握り飯とゆで卵に胡瓜、これでも山ではご馳走だ。
山頂でまったりした後は先ほどの山荘まで戻り、下りは南東方向へ馬頭刈尾根を行く。ここからはほぼ一直線に秋川までの尾根下り。最初はほとんど起伏のない林間の道だが、白倉への道を分けると尾根道らしいアップダウンが続いていく。途中東屋のある、多分町境に近い場所だと思うが小ピークで休憩、その後も鶴脚山(ここの祠が面白い)、馬頭刈山で休憩を取りながらずんずん下っていった。このあたりで水だけ持って登ってくる人に遭遇。汗びっしょりでトレランのような速さで登ってきていた。(トレーニングなのだろうか?山ではたまにお会いするこういうお方なのだがとてもじゃないがオッサンにはまねできない)
馬頭刈から光明山までかなりの下りだなあと思っていたがその先はそれどころではなかった。光明山の光明神社は昔の山人たちが建立した社で少し朽ちてはいるがなかなか素晴らしかったが、そこからの下りはぐんぐん高度を落としていく山道で久しぶりの山行のオッサンにはきついくだりだった。その途中途中にも石碑や注連縄がかざられている。
それぞれが社となっていて、この地の人たちの山への信仰の厚さがうかがい知れる。面白かった(と言っては不敬?かもしれないが)のは途中にあった、団子木社という社。毎年ここに団子を供えるのが慣わしとなっているという。そんないくつかの社を過ぎていくと、軍道との分かれ道に出会う。
オッサンは当然ながら!苦行?の後の「温泉・ビール」が必須につき、”瀬音の湯”という標識に従って右に折れて下っていく。この辺まで来るとさすがに久々の山行、膝が笑いそうになる。でもまあそれも「あと少しで極楽タイムに突入じゃーー」とすいすい(実際はそうでもありませんでしたが)下っていく。
そしていよいよ、下界の景色が見えてきた。もう少しじゃ!フムフムと期待に胸を膨らませつつ舗装道路のすぐ上へとたどり着いた。
....がっ、無情にもそこにある案内板「瀬音の湯→」はその道を越えるつり橋の先を指している。しかーーもその先はまた山、また登りじゃぁ!
どうもその温泉はここからまた一山越えたところにあるらしい。という、山ではわりとある話ではある、ああ勘違いに一瞬落胆したがそんなことでめげてもいられない。とにかく疲れた身体に鞭打ってそこから20分で温泉到着!
ここ瀬音の湯は2007年にオープンしたまだほやほやの温浴施設。なので建物も新しく近代的だが、お湯は掛け流しとのこと。800円の入浴料を払い、いそいそとお湯へ行きます。表示にはかなり込み合っているので云々と出ていましたが、まあ芋を洗うほどとまではいかずちょっぴり温めの内湯にのんびーり浸からせてもらった。ただ、併設された露天はすぐ下の川のせせらぎはいいもののお湯は×!こちらはさっさと退散でしたね。
さてさて、当然湯浴みの後は一杯!と休憩所に向かうも、ここは売店が5時でクローズ。では、と多少高いがその奥のレストランへ向かう。
もちろん最初は冷たーーい『生』!言うまでもなく風呂上りには最高!! そしてそして意外にも(失礼)ここのツマミがなかなか優れものだった。川海老、山女、漬物、これだけだったがはずれナシ。
こういうところでこんなうまいものに出会うことはあまりない。.....ので、余計うまく感じたのかも.....だが、うまそうでしょ!
当然その年は山はパス、昨年もいろいろあって5日間の予定のアルプス山行も直前でキャンセル、といった具合でなかなか山には行けなかった。(1泊や日帰りでちょっとは行きましたが.........)
奥多摩三山の一つ大岳山への最短コースは御岳ケーブルカーを利用する道だ。軟弱派オッサンは迷わずこの道を選んだ。この時期ケーブルカーの周りの木々も美しい新緑に覆われている。
ケーブルの上駅「御岳山」前のベンチで軽い朝飯のあと出発。
ここから御岳山神社までは舗装された道が続いている。
途中には宿坊もあり、また神社近くには門前町があってみやげ物やなども並んでいて観光地のようだ。
神社の先、長尾平からは整備された登山道になる。道はロックガーデンを通るコース、鍋割山を経由するコースそして最短距離で登るコースと3つに分かれている。もちろん躊躇なく最短距離の道を行く。
このあたりから少し傾斜はきつくなるがそれほど厳しい道ではない。周りには山吹や山つつじをはじめ、初夏の花たちが待ち構えてくれる。何よりここでも緑がすばらしい。
水場を過ぎて先ほど分かれたロックガーデン経由の道と合流するといよいよ登山道らしくなってくる。昔から最初の30分から1時間は山慣れせずに苦しいところだが、このごろはそれが1時間から1時間半くらいまで続く。(年のせい?それとも普段の不摂生が原因か?....たぶん両方だろう)
それでも半覚醒ながら鎖場や梯子を越えてしばらく行くと大岳山荘に到着だ。
ここでちょっと休憩と一服(-。-)y-゜゜゜。
山荘はかなり荒れていて名物のテラスも今は危険で立ち入り禁止となっていた。
ここから山頂までは約15分、胸突き八丁といった感じだが途中にあるのが大岳神社。ここの狛犬がやけに可愛い!なんか癒される感じでそのあともさくさく登っていけた。
山頂は多くの人で賑わっていた。ここからの富士山も有名だがこの日は春霞?かその絶景は拝めず。(もっとも冬とは違ってこの時期、なかなか難しいのは当然です)それでも浅間尾根など眺めながら、みんなに混じって昼飯をゆっくり食す。握り飯とゆで卵に胡瓜、これでも山ではご馳走だ。
山頂でまったりした後は先ほどの山荘まで戻り、下りは南東方向へ馬頭刈尾根を行く。ここからはほぼ一直線に秋川までの尾根下り。最初はほとんど起伏のない林間の道だが、白倉への道を分けると尾根道らしいアップダウンが続いていく。途中東屋のある、多分町境に近い場所だと思うが小ピークで休憩、その後も鶴脚山(ここの祠が面白い)、馬頭刈山で休憩を取りながらずんずん下っていった。このあたりで水だけ持って登ってくる人に遭遇。汗びっしょりでトレランのような速さで登ってきていた。(トレーニングなのだろうか?山ではたまにお会いするこういうお方なのだがとてもじゃないがオッサンにはまねできない)
馬頭刈から光明山までかなりの下りだなあと思っていたがその先はそれどころではなかった。光明山の光明神社は昔の山人たちが建立した社で少し朽ちてはいるがなかなか素晴らしかったが、そこからの下りはぐんぐん高度を落としていく山道で久しぶりの山行のオッサンにはきついくだりだった。その途中途中にも石碑や注連縄がかざられている。
それぞれが社となっていて、この地の人たちの山への信仰の厚さがうかがい知れる。面白かった(と言っては不敬?かもしれないが)のは途中にあった、団子木社という社。毎年ここに団子を供えるのが慣わしとなっているという。そんないくつかの社を過ぎていくと、軍道との分かれ道に出会う。
オッサンは当然ながら!苦行?の後の「温泉・ビール」が必須につき、”瀬音の湯”という標識に従って右に折れて下っていく。この辺まで来るとさすがに久々の山行、膝が笑いそうになる。でもまあそれも「あと少しで極楽タイムに突入じゃーー」とすいすい(実際はそうでもありませんでしたが)下っていく。
そしていよいよ、下界の景色が見えてきた。もう少しじゃ!フムフムと期待に胸を膨らませつつ舗装道路のすぐ上へとたどり着いた。
....がっ、無情にもそこにある案内板「瀬音の湯→」はその道を越えるつり橋の先を指している。しかーーもその先はまた山、また登りじゃぁ!
どうもその温泉はここからまた一山越えたところにあるらしい。という、山ではわりとある話ではある、ああ勘違いに一瞬落胆したがそんなことでめげてもいられない。とにかく疲れた身体に鞭打ってそこから20分で温泉到着!
ここ瀬音の湯は2007年にオープンしたまだほやほやの温浴施設。なので建物も新しく近代的だが、お湯は掛け流しとのこと。800円の入浴料を払い、いそいそとお湯へ行きます。表示にはかなり込み合っているので云々と出ていましたが、まあ芋を洗うほどとまではいかずちょっぴり温めの内湯にのんびーり浸からせてもらった。ただ、併設された露天はすぐ下の川のせせらぎはいいもののお湯は×!こちらはさっさと退散でしたね。
さてさて、当然湯浴みの後は一杯!と休憩所に向かうも、ここは売店が5時でクローズ。では、と多少高いがその奥のレストランへ向かう。
もちろん最初は冷たーーい『生』!言うまでもなく風呂上りには最高!! そしてそして意外にも(失礼)ここのツマミがなかなか優れものだった。川海老、山女、漬物、これだけだったがはずれナシ。
こういうところでこんなうまいものに出会うことはあまりない。.....ので、余計うまく感じたのかも.....だが、うまそうでしょ!