2010年02月
2010年02月16日
件の料理屋は"Dolores del Rio" と言う名、入口は川のレベルにあるがすぐ左に階段があって階上が店というつくりになっている。思ったよりカジュアルな店で結構込んでいた。人懐っこそうな黒人のフロアマネージャー?に「今はいっぱいだけど、もう少しで空くと思うよ」と言われたのでそのまま階下で待つことにする。で、本当にすぐにテーブルが空いたのはラッキー。
とりあえずワインとアサリのワイン蒸しを注文。
後は何にしよう?と考えているとテーブルに付いたお兄さんが何やら早口でまくしたてる。「本日のお薦め」を紹介していたのだが、よく聞くと要するにトマトベースのブイヤベースみたいなのヤツだったのでエイッとそいつも注文してやった。(実はこれがうまかった)
ライブはピアノ、ドラム、ベースにギター(曲によりサックス)の編成。スタンダードなジャズの演奏だが、だいたいアメリカではこういう店専属のバンドもレベルが高い。途中ベリーダンスのお姉さんのコーナー?もあって店内は盛り上がる。(観光地にはありがちな演出だよね)
同居人が「ミスティー」か「スターダスト」を演ってくれとリクエストしに行くと、何やら入念な打ち合わせをしている。どっちにするか決めているんだと思っていたらなんとメドレーで両方やってくれた。(この後で、外へ一服しに行ったらさっきのフロアマネ君から ”Good Request" って言われた。ごくごくスタンダードな曲でしたが、こういうの嬉しいもんです)
ボトルが空いてデザートを聞かれたが、またグラスワインを頼んでしまった。(これがデザートねって)
大ぶりのグラスいっぱい、なみなみに注いでもらったワインで乾杯。でした。
もうちょい飲み足りなかったので(まだ、飲むか!)並びにあるアイリッシュパブに潜入。ここではアコギ一本でアイリッシュというよりアメリカのフォークをやっていた(まあ元をただせば一緒だが)。ちょびちょびとブッシュミルズなんぞをなめながら聴いていると、さっきの店のフロア係のお兄さん(僕らに付いたのとは別の人だが)が入ってきた。セントルイス出身という、その彼とちょこっと話してたら彼女らしき人がやってきた。(待ち合わせだったみたいですね)
この店でもリクエスト、「マール・ハガードの曲知らない?」と聞いたがさすがに年齢的に無理だったようで、(こちらの歳に合わせたのか?)「Just Like A Woman」をやってくれた。
というわけで、飯とともにジャズとフォークを堪能して2日目(正確にはもう次の日になっていたが)終了。
(本当は一気に年越しへなだれ込むつもりだったがその4へ続く..ことにしました)
2010年02月05日
ホテルに戻ったら、とりあえず飯だ。でもフライト中ほとんど眠れなかったので今日はあまり遠くには行きたくない。さっきホテルに戻る途中でオイスターバーをみつけたのでそこへ行ってみることにした。でも行ってみたらその店はほんとにオイスターしかない、”バー”で食事らしいものはないという。
「じゃあ仕方ないね、ところでどっか近くにいい店ある?」
って聴いたら "PESCA" という店を教えてくれた。(ベタな名前のシーフードレストランだよね)
「そこ、本当にお薦め?」
「うん、私も時々行くわ。おいしいわよ」
というわけで、彼女が教えてくれたその店へ行ってみた。
ご多分にもれず、やはりリヴァーウォーク沿いにあるその店はちょっと高級そうだった。でもよく見ると最近の造りらしく ”一見、高級そうな” 店だった(上はホテルと続きになっているみたい)。とりあえず牡蠣じゃ!牡蠣じゃ!とハーフシェルを注文。ワインはせっかくだからあまり日本では飲めない南カリフォルニア(サンタバーバラ産)のシャルドネにした。
日本人のイメージだとでっかいステーキばっかりかと思われがちなテキサスだが、メキシコ湾にも面しているので結構シーフードはいけるのだ。このほかにも flounder(平目=これもテキサスではおいしい)のムニエルなどなどたっぷりおいしくいただいた。
2日目、朝食をとったら猛烈に眠くなってきた。昨日フライト中眠れなかったからか...それで時差ボケなのか?。結局11時頃までダウンとなってしまった。とはいっても、特別に予定があるわけでもなし、午後からお決まりコースに行くことにした。(毎回行ってるのにね:今回も気儘にいったコースですが、半日観光コースとしてはわりとおすすめ.....ですよ)
サン・アントニオで欠かせないのが「アラモの砦」。僕の親くらいの人にはジョン・ウェインの映画で有名だろうが、ここでの戦いは当時テキサスを領有していたメキシコ軍と合衆国との戦だ。今残っているのは当時の教会でそこに病院などが併設されていたのだ。
昔の石臼なども展示されていてゆっくり見てるとキリがないくらいだが、まあ初めてでもなし、とりあえず飯じゃ!(またか!)
リヴァーウォークの中心のそばに ”La Villita" (ちっちゃな街) という、こじゃれた一角がある。そこにある "Guadalajara Grill" という店で定番のメキシカンを食す。
この街のメキシカンは本場のものよりちょっとはアメリカナイズされているが、他州のメキシカンの店とは比べ物にならない。僕が食べたのはチキンスープとタコスのセット。これは、絶品でした。(車じゃないので飲めるのもいい!) 同居人はメキシカンピザを注文。まあまあだったみたいだ。
食後は腹ごなしがてら、買い物(前にここで大きな絵を買って帰った)などをしてまったりと過ごす。少し陽が落ちてきたところで、またまたお決まりの、リバーウォークを一周する観光ボートに乗船。昨日とは違って、乗船をまつ観光客がひしめいている。並んで何回か待っての乗船だ。
このボート、最初に乗ったとき(20年前位)にはディーゼル燃料の排気がすごくて、特に乗船場のまわりなどは息をするにも苦しいほどだった。さすがに2回目(こちらは10年くらい前)には改善されていたが、今回はほとんど気にならないほどになっていた。環境問題もあるし、それだけ内燃機関の改良が進んでいるのだろう。
船頭さん(キャプテンか?)がところどころガイドしてくれて、子供が遊園地の乗り物に乗るような感じでこれは楽しい。昨日も今日も歩いた場所だが、水上から見るとまた景観が違う。我々が泊まっているホテルの脇も過ぎていく。その先で環状の水路から長い盲腸のように伸びていく水路があるのだが(実はこちらが川の本流になる)、これは最近整えられたのだという。 そこにはいくつかの美術館などがあるエリアがある。今回は行かなかったが、もし次に来ることがあったらいってみたい。
その場所からまた少し行ったところにイタリアンレストランがあった。見ると、jazzのライブもやっているらしい。面白そうだし、今晩はここで飯(またまた飯じゃ)としよう。
(また飯から始まる?、続きは「その3」へ......)
2010年02月01日
サン・アントニオ訪問は3回目。昨年、諸事情で夏休みの予定をキャンセルせざるを得ないと決まった時、勢いで年末の航空券を取ってしまった。だがよく考えてみると今年の年末年始はカレンダーの並びが悪く日程も少なかったのだ。うーん仕方ない。今回はHoboでも放浪でもない、ただの観光旅行にしてしまえ!となったので「看板に偽りあり」!!!だね。
さて、出発日12月29日の成田空港は少し前のテロ事件の影響で、相当混雑しているという。それでかなり早く家を出ることにしたのだが、着いてみるとぜんぜんそんな様子はない。セキュリティーエリアに入ってからは時間も持て余し気味だ。ただアナウンスではアメリカ便は搭乗時にチェックがあるといっているようだ。そして、ボーディング。やはりブリッジの上でボディーチェックがあるみたいだ。進んでいくと ”・・・????・・・numero tres” と指示された。(えっ、俺日本人なんだけど)まあ素直に3番目の荷物検査の人のところに行った。それだけこのダラス便は中南米系の乗客が多いのだ。(ということにしておく)
行きのフライトでは ”ちょっと眠ると結構大きな揺れの繰り返し” でほとんど眠れなかったのは僕にとっては珍しいこと。やっと着いたと思ったら、まず入国審査で滞在日数を聞かれ「なんでこんなに短い日程なんだ?観光と言いながらなんか仕事するんじゃないの?」などと言われるし(こんなのはじめて)、例のテロの件で予想はしていたが税関でも長い列でまったくへとへと。また(このところ米国国内線乗り継ぎはやたら厳重)、もう一度のボディーチェックで胸ポケットに入ってた爪楊枝が原因で例の360度スキャナーにかけられてしまった。結局予定の乗り継ぎ便には到底間に合わず、次の便のスタンバイ客となってしまった。
そんなわけでサンアントニオ空港に着いたのは予定より1時間半遅かった。といってもこのままホテル行っても早すぎるので、当初の計画通り Hill Country のワインセラーに向かった......のだが、どうも道を間違えたらしい。どんどんダウンタウンが近づいてくる。とりあえず標識に従って目的地方面に向かう道に入る。その道を40分くらい走るとまた空港近くに来てしまった。(あとでわかったことだが、結局その辺りをぐるりと大回りで一周したのでした)そんなこんなで時間も遅くなったし、雨だし、天気予報とおりの寒さだったので途中で予定変更、直接宿に行くことになった。
チェックイン後、とりあえずこの街の売物”River Walk"を散策。夏と違って人の姿ガ少ない。ちょっとさびしい気もするがこんなのもまたいいもんだ。
それでも中心部はそれなりの賑わい、まあこんなもんだろうとまずご挨拶の散策終了、飲み物を購入後ホテルに戻ったのだった。(==>その2に続く....予定)