2013年10月23日
(1日目) 花に癒され急登を辿る
2013年 7月27日(曇り時々雨)
高瀬ダム 6:35-登山口(7:00)-7:55 8番 8:10 -9:50 4番 10:05-11:25 烏帽子小屋 12:05-15:40 野口五郎小屋
このところ夏の恒例行事となったT君&A子さんとの山行。当初、今年は五色ヶ原のお花畑に行きたいなぁと思っていた。 いつもの「ムーンライト信州」は予約していたのだがその先のアルペンルートの接続が悪い。この時期、室堂に早く着くには富山側からのアプローチしかなさそう。
というわけで、唐松から五竜のコースも考えたのだが最後の岩場はちょっとまだきついかもと思い、3年前に2度登ったブナ立て尾根を登り、北アルプスのほとんどの山が見える、野口五郎岳に行くことにした。
高瀬ダムからトンネルをくぐり、砂地の沢を渡ってしばらく歩くと登山口。ここから烏帽子小屋まで約1300mの登りだが、道はしっかり整備されている。
例によって12番から0番までの標識を励みに出発。
最初から急登が続くが3年前に2回往復しているので、気持ち的には楽だ。
(でも、初めての2人にはキツイかも・・)
と、様子を見つつゆっくり登っていくが二人とも結構さくさく登っている。 写真撮りつつ最後を歩くオッサンのほうが遅れ気味。このところよく出会うセンジュガンビが美しい。
樹林帯の中なので眺望はたまにしか無く足元の草花を眺めながらの山歩きが続く。カミサンがギンリョウソウを見つけ、二人に教えている。
三角点を過ぎると少し高山らしい雰囲気。高瀬湖がずっと下に見え木々も広葉樹からダケカンバが中心になる。
なんでそういうのか解らないタヌキ岩を通過、
ヒョウタンボクやアカモノなど高山植物を楽しみながらなおも急登を辿っていく。
ここでT君、木の葉を見て「これなんだろう?」
「・・・???・・・」
(何か昆虫の卵なのか?オッサンもわからなかった)
「1番」を通過して最後の踏ん張りどころを登りきるとお花畑がある。今回は期待していたほどではなかったがアオノツガザクラやウサギギクが綺麗だった。その先で尾根を越え少し下ると烏帽子小屋だ。
イワギキョウと白花のコマクサを目にしつつここで昼食。小屋の前にでんと座る赤牛岳の方向にはどんどん雲が湧いてきている。
出発する頃には少しぽつぽつと落ちてきた。
小屋のすぐ上ではシナノキンバイが咲き乱れている。テン場を抜け、ドーム状の岩をを越えると北アらしい稜線歩きとなる。
これから通過する三ッ岳はまだ遠くそして高く待ち構えている。足元には雨に濡れた石楠花が美しい。
しばらく進むと雨も小止みとなり、下の高瀬湖や背後の烏帽子も見えてきた。
「明日はあそこに昇るよー」
と言いながらだらだら続く坂をゆっくりと登っていく。
前方ではカミサンが「当たったら小屋でビール1本」なんて言いながら、A子さんに「花の名」クイズを出題していた。
そこでのA子さんの迷答。(イワカガミを見て)「うーん、なんとかカガミ・・・・ゲタカガミだっ!」(笑)
ところで、このあたりは砂礫地となっていてコマクサが美しい。ちょっとピークは過ぎたかもしれないがやはり「高山植物の女王」、可憐に咲き誇っていた。
雨は上がったとはいえ遠くの山はガスの中、それでも雄大な景色を楽しみながら
三ッ岳を過ぎると道は二手に分かれる。
前回は悪天候の中、愚かにも尾根の西側を辿る「展望コース」を選んでしまったが今回は堅実に東側をトラバースする「お花畑コース」を選択。
しばらく進むと大きな雪田が現れた。
そういえばこのコースは「昨日から通行可となった」と、七倉で登山届けを出すときに指導員の方が仰っていた。
たしかにその雪の上をちょっと下るナーバスなところもある。夏道もまだ現れたばかりで泥道だ。でもその雪田の脇には見事なチングルマの群落が・・・
再び2つの道が合流しいくつか小ピークを越えると・・・
やっと着きました、野口五郎小屋。
山頂直下の特徴的な丸い雪形も迎えてくれる。
風は相変わらず激しく吹いているが、あとは小屋でのんびり..するだけ。
一服しに外に出ると、なにやら若い女性がご主人の息子さんと小屋のトイレの話をしていた。
「ウチのは臭いがちょっと・・・・」
とこの方、富士見平小屋を営っている方だそう。 いろいろ噂のあった小屋が閉鎖されて、最近また違う主で営業を開始したという話は聴いていたがこんなお若い方とは・・(この方は奥様でしたが・・・・)
ご主人の息子さんとも会話。前回もそうだったがいろいろ山小屋経営のお話を聞かせてもらった。
たまに登る身にはうらやましくも思えるが夏の間、下界には降りられない宿命。
親父さんは長兄に当たる下の葛温泉「高瀬館」のご主人のご葬儀にも参列できず、彼だけが行かれたそう。
そして今は「あーー、パチンコしてぇ・・」って言葉に実感がこもっていた。 (その2へ続く===>)
2013年 7月27日(曇り時々雨)
高瀬ダム 6:35-登山口(7:00)-7:55 8番 8:10 -9:50 4番 10:05-11:25 烏帽子小屋 12:05-15:40 野口五郎小屋
このところ夏の恒例行事となったT君&A子さんとの山行。当初、今年は五色ヶ原のお花畑に行きたいなぁと思っていた。 いつもの「ムーンライト信州」は予約していたのだがその先のアルペンルートの接続が悪い。この時期、室堂に早く着くには富山側からのアプローチしかなさそう。
というわけで、唐松から五竜のコースも考えたのだが最後の岩場はちょっとまだきついかもと思い、3年前に2度登ったブナ立て尾根を登り、北アルプスのほとんどの山が見える、野口五郎岳に行くことにした。
高瀬ダムからトンネルをくぐり、砂地の沢を渡ってしばらく歩くと登山口。ここから烏帽子小屋まで約1300mの登りだが、道はしっかり整備されている。
例によって12番から0番までの標識を励みに出発。
最初から急登が続くが3年前に2回往復しているので、気持ち的には楽だ。
(でも、初めての2人にはキツイかも・・)
と、様子を見つつゆっくり登っていくが二人とも結構さくさく登っている。 写真撮りつつ最後を歩くオッサンのほうが遅れ気味。このところよく出会うセンジュガンビが美しい。
樹林帯の中なので眺望はたまにしか無く足元の草花を眺めながらの山歩きが続く。カミサンがギンリョウソウを見つけ、二人に教えている。
三角点を過ぎると少し高山らしい雰囲気。高瀬湖がずっと下に見え木々も広葉樹からダケカンバが中心になる。
なんでそういうのか解らないタヌキ岩を通過、
ヒョウタンボクやアカモノなど高山植物を楽しみながらなおも急登を辿っていく。
ここでT君、木の葉を見て「これなんだろう?」
「・・・???・・・」
(何か昆虫の卵なのか?オッサンもわからなかった)
「1番」を通過して最後の踏ん張りどころを登りきるとお花畑がある。今回は期待していたほどではなかったがアオノツガザクラやウサギギクが綺麗だった。その先で尾根を越え少し下ると烏帽子小屋だ。
イワギキョウと白花のコマクサを目にしつつここで昼食。小屋の前にでんと座る赤牛岳の方向にはどんどん雲が湧いてきている。
出発する頃には少しぽつぽつと落ちてきた。
小屋のすぐ上ではシナノキンバイが咲き乱れている。テン場を抜け、ドーム状の岩をを越えると北アらしい稜線歩きとなる。
これから通過する三ッ岳はまだ遠くそして高く待ち構えている。足元には雨に濡れた石楠花が美しい。
しばらく進むと雨も小止みとなり、下の高瀬湖や背後の烏帽子も見えてきた。
「明日はあそこに昇るよー」
と言いながらだらだら続く坂をゆっくりと登っていく。
前方ではカミサンが「当たったら小屋でビール1本」なんて言いながら、A子さんに「花の名」クイズを出題していた。
そこでのA子さんの迷答。(イワカガミを見て)「うーん、なんとかカガミ・・・・ゲタカガミだっ!」(笑)
ところで、このあたりは砂礫地となっていてコマクサが美しい。ちょっとピークは過ぎたかもしれないがやはり「高山植物の女王」、可憐に咲き誇っていた。
雨は上がったとはいえ遠くの山はガスの中、それでも雄大な景色を楽しみながら
三ッ岳を過ぎると道は二手に分かれる。
前回は悪天候の中、愚かにも尾根の西側を辿る「展望コース」を選んでしまったが今回は堅実に東側をトラバースする「お花畑コース」を選択。
しばらく進むと大きな雪田が現れた。
そういえばこのコースは「昨日から通行可となった」と、七倉で登山届けを出すときに指導員の方が仰っていた。
たしかにその雪の上をちょっと下るナーバスなところもある。夏道もまだ現れたばかりで泥道だ。でもその雪田の脇には見事なチングルマの群落が・・・
再び2つの道が合流しいくつか小ピークを越えると・・・
やっと着きました、野口五郎小屋。
山頂直下の特徴的な丸い雪形も迎えてくれる。
風は相変わらず激しく吹いているが、あとは小屋でのんびり..するだけ。
一服しに外に出ると、なにやら若い女性がご主人の息子さんと小屋のトイレの話をしていた。
「ウチのは臭いがちょっと・・・・」
とこの方、富士見平小屋を営っている方だそう。 いろいろ噂のあった小屋が閉鎖されて、最近また違う主で営業を開始したという話は聴いていたがこんなお若い方とは・・(この方は奥様でしたが・・・・)
ご主人の息子さんとも会話。前回もそうだったがいろいろ山小屋経営のお話を聞かせてもらった。
たまに登る身にはうらやましくも思えるが夏の間、下界には降りられない宿命。
親父さんは長兄に当たる下の葛温泉「高瀬館」のご主人のご葬儀にも参列できず、彼だけが行かれたそう。
そして今は「あーー、パチンコしてぇ・・」って言葉に実感がこもっていた。 (その2へ続く===>)
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この記事へのコメント
1. Posted by takaboh 2013年10月24日 22:59
今、こちらは紅葉真っ盛りで、山のシーズンも終わりに近づいています。
mackkさん、お山のほうですが、今年はアクティブに登られましたね。
うらましい限りです。小生、今年は新たな仕事に就いたので、音楽のほうもさっぱりですし、おにも行くことができませんでした。
今回は、山の風景も良かったのですが、お花が実に綺麗だったり、可愛かったりでした。
ありがとうございました。
mackkさん、お山のほうですが、今年はアクティブに登られましたね。
うらましい限りです。小生、今年は新たな仕事に就いたので、音楽のほうもさっぱりですし、おにも行くことができませんでした。
今回は、山の風景も良かったのですが、お花が実に綺麗だったり、可愛かったりでした。
ありがとうございました。
2. Posted by mackk 2013年10月25日 21:17
いつもコメント頂きありがとうございます。
そう、今年は春先から「山モードで行こう」と思っておりました。(以前は月2ペースでしたが、最近は・・・・でしたから)
ウォーミング・アップを兼ねた山歩きはアップできませんでしたが、夏までは(!)久しぶりの山三昧を楽しめました。
takaboh 先輩はお仕事が変わり色々大変だったのですね。
僭越ですが少しでもお山気分を味わっていただけたなら幸いです。
そう、今年は春先から「山モードで行こう」と思っておりました。(以前は月2ペースでしたが、最近は・・・・でしたから)
ウォーミング・アップを兼ねた山歩きはアップできませんでしたが、夏までは(!)久しぶりの山三昧を楽しめました。
takaboh 先輩はお仕事が変わり色々大変だったのですね。
僭越ですが少しでもお山気分を味わっていただけたなら幸いです。