2013年01月12日
<5日目> ケイジャン・キャピタル、ラファイエットへ
2012年 9月19日 晴
<=4日目へ
前夜、この先どうしようかと思いホテルで地図を見ていたらLafayette が意外に近いことが解り、向かうことにした。
しばらくはまたバイユー地帯を走る。
こんな感じの風景がずっと続いていくが、飽きることはない。
時々わき道に入ったり、路肩に止まったりを繰り返しながらのんびりと進んでいく。
今日も天気は上々、気持ちのいいドライブだ。
途中には釣り船の基地みたいな処?もあり家族連れが楽しんでいる場所もあったが、
ほかは何もなし。
鳥たちは何羽も見かけることができる。そんな道を2時間ほど走ると小さな集落の三叉路に出た。右に折れるとまたこんな感じの道を進むことができるようだがちょっ遠回り、少し迷ったがここで左折して北に進路を変更することにした。
そこからはほぼ一直線の道。カーラジオから流れるカントリーを聴きながら南ルイジアナの手付かずの自然の中を走るのは気持ちがいい。
しばらく走ると人家もぽつぽつと現れてきて左右は耕作地に変わってくる。
左には田圃(ルイジアナは米も有名)、右にはサトウキビの畑が連なっている。
そんな道をどんどん進んでいく。
海から離れるにつれ、だんだん人の気配が漂ってくるのがおもしろい。
Kaplan という小さな町を越えたところで右に曲がる。(この辺はカーナビの指示通りに走っていった)
通り過ぎる集落は少しずつ大きくなってきて、やがて国道に入ると「村」から「町」へその情景は変わっていき、やがて切れ目のない「市」に入っていく。 もうすぐ Lafayette なのだろう。
Lafayette(フランス語ではラファイエットだが大概はみんなラフィエットと発音する) はタイトルに「ケイジャン・キャピタル」と詠ったとおり、このあたりのケイジャン文化の中心地だ。フランスからカナダ東部(ノバ・スコシアやニュー・ブランズウィック地方)に移住した人々がイギリスから強制追放された後にたどり着いた。Cajunはもともとはacadien という言葉から来ているという。(The Band の "Acadien Driftwood" にも唄われている) そしてケイジャン音楽といえばクリフトン・シェニエやクリント・ウェスト、そしてギル・ギルボウのフィドルもカントリー・ロック好きにはたまらないだろう・・・音楽の話になると止まらなくなるのでこの辺はここまで・・・・要するにフレンチとクレオールの文化が融合した土地だ。(ジャンバラヤやガンボなどの料理も有名ですね)
実はオッサン、97年の "Festivals Acadiens" に来たことがあって15年ぶりの訪問だった。
今回行ったのは "Vermilionville" というところ。要するにまたしても当時からの歴史を再現したところなのだが、この町にはもうひとつ Acadien Villege という施設もあって(そちらはより学術的なほう)、以前はそっちに行ったので今回はこちらにしたというわけ。
受付では係りの方がいろいろ説明をしてくれる。ゆっくりしゃべってくれるので助かるのだが、「フランス語もできますか?」って聴いたら・・・急に流暢なフレンチでしゃべり始めた。
「あーっ、すみません。そういう意味ではなかったので・・・・」 (って、ちょっと冷や汗かきました)
ことほど左様にこの地ではフランス語は準公用語?みたいな感じだ。他の州でいう county をルイジアナでは parish というのもそのひとつだろう。(もちろんケイジャン音楽ではフランス語は当たり前のように出てくる)
ちょうど昼飯時だったのでまずはレストランへ。
ガンボはもちろんとしてオッサンは今日のランチのスモークポークチョップ定食、カミサンはシュリンプサラダプレートをいただく。
さすがに本場のガンボは旨い! ポークも見た目と違ってやわらかくジューシーだった。蝦はいうまでもない。また、デザートが甘すぎないのもうれしい。
そしてまたこの日はあったかくて、外では猫も気持ちよさそう。
こちらちも気持ちよく歩き出す。
園内には多くの建物があるが、最初のコーナーにはこの土地の歴史のことが説明されている。 もともとこの地で生活していたネイティブのことから始まっているのだ。
このあたりは、テキサスとは違うものがある。
でもその違いと、その理由を簡単に判断するのもまた難しい。単純にそれがフランスからの移民で弾圧にあったからとはいえないと思う。(施設そのものの創り方の違いと思えばいいのかもしれないが・・・・・・)
ただ、建物の造りなどにはやはりフランスの匂い(といっても行ったことはないのだが)が感じられる。
そんな光景を(またしても手抜きですが)画でみていただければ・・・・。
機織りやカーヴィングなどの実演も楽しかった。
そんな風にゆっくりここで過ごした後は今夜の宿探し。
いろいろ迷ったが、昨日インフォでもらったモーテルのクーポン冊子を使っての宿泊。
昔はこのような割引広告がとっても多くてちょっとした雑誌のようなボリュームがあったのだが、やはりご時勢かネットにその座を奪われてあまり目にすることがなくなった。
(行ったことのない街のホテル探しには便利だったのだが、やはりこれも時代の流れか・・・)
泊まったのはここ、またしてもラ・キンタ。 気軽にのんびりするにはこんなところがいい。
Lafayette のダウンタウン、町並みはやはりどこか欧風。カテドラルの周りに寄り添っている。
夕飯はここにした。(ちょっと街からは離れた場所だがケイジャンの生演奏が聴けるというのに惹かれたのだ)
またしてもガンボからスタートだが、ソフトシェルクラブは抜群だった。
食後、店のスーベニアショップを覗いていたら
リチャード・ギア似のおじさんに話しかけられた。
「日本から?」
「そうです。」
「いやぁ、僕も仕事で5回ほど行ったよ。東京はいい街だよね」
レストランでは僕らとひとつテーブルをおいていた方たちらしくワインを片手に結構こちらをちらちら見ていたそう(カミサン目撃情報)。
何気ない会話を交わして
「いい旅を・・・」 「お元気で・・・」 って具合。すでに仕事はリタイアしているのだとは察せられたが、ご夫婦(奥様もかなりのセレブか・・・)で、こんな店に来れるのもいい。
その背景にはいろいろあるにせよ(ちょっといいな、)と思った瞬間だった。
6日目へ===>
<9/19/2012 走行ルート>
Cameron-LA27//82-Oak Grove-LA82-Pecan Island-LA82-LA35-Kaplan-LA35-LA699-LA92-Maurice-US167-Lafayette
2012年 9月19日 晴
<=4日目へ
前夜、この先どうしようかと思いホテルで地図を見ていたらLafayette が意外に近いことが解り、向かうことにした。
しばらくはまたバイユー地帯を走る。
こんな感じの風景がずっと続いていくが、飽きることはない。
時々わき道に入ったり、路肩に止まったりを繰り返しながらのんびりと進んでいく。
今日も天気は上々、気持ちのいいドライブだ。
途中には釣り船の基地みたいな処?もあり家族連れが楽しんでいる場所もあったが、
ほかは何もなし。
鳥たちは何羽も見かけることができる。そんな道を2時間ほど走ると小さな集落の三叉路に出た。右に折れるとまたこんな感じの道を進むことができるようだがちょっ遠回り、少し迷ったがここで左折して北に進路を変更することにした。
そこからはほぼ一直線の道。カーラジオから流れるカントリーを聴きながら南ルイジアナの手付かずの自然の中を走るのは気持ちがいい。
しばらく走ると人家もぽつぽつと現れてきて左右は耕作地に変わってくる。
左には田圃(ルイジアナは米も有名)、右にはサトウキビの畑が連なっている。
そんな道をどんどん進んでいく。
海から離れるにつれ、だんだん人の気配が漂ってくるのがおもしろい。
Kaplan という小さな町を越えたところで右に曲がる。(この辺はカーナビの指示通りに走っていった)
通り過ぎる集落は少しずつ大きくなってきて、やがて国道に入ると「村」から「町」へその情景は変わっていき、やがて切れ目のない「市」に入っていく。 もうすぐ Lafayette なのだろう。
Lafayette(フランス語ではラファイエットだが大概はみんなラフィエットと発音する) はタイトルに「ケイジャン・キャピタル」と詠ったとおり、このあたりのケイジャン文化の中心地だ。フランスからカナダ東部(ノバ・スコシアやニュー・ブランズウィック地方)に移住した人々がイギリスから強制追放された後にたどり着いた。Cajunはもともとはacadien という言葉から来ているという。(The Band の "Acadien Driftwood" にも唄われている) そしてケイジャン音楽といえばクリフトン・シェニエやクリント・ウェスト、そしてギル・ギルボウのフィドルもカントリー・ロック好きにはたまらないだろう・・・音楽の話になると止まらなくなるのでこの辺はここまで・・・・要するにフレンチとクレオールの文化が融合した土地だ。(ジャンバラヤやガンボなどの料理も有名ですね)
実はオッサン、97年の "Festivals Acadiens" に来たことがあって15年ぶりの訪問だった。
今回行ったのは "Vermilionville" というところ。要するにまたしても当時からの歴史を再現したところなのだが、この町にはもうひとつ Acadien Villege という施設もあって(そちらはより学術的なほう)、以前はそっちに行ったので今回はこちらにしたというわけ。
受付では係りの方がいろいろ説明をしてくれる。ゆっくりしゃべってくれるので助かるのだが、「フランス語もできますか?」って聴いたら・・・急に流暢なフレンチでしゃべり始めた。
「あーっ、すみません。そういう意味ではなかったので・・・・」 (って、ちょっと冷や汗かきました)
ことほど左様にこの地ではフランス語は準公用語?みたいな感じだ。他の州でいう county をルイジアナでは parish というのもそのひとつだろう。(もちろんケイジャン音楽ではフランス語は当たり前のように出てくる)
ちょうど昼飯時だったのでまずはレストランへ。
ガンボはもちろんとしてオッサンは今日のランチのスモークポークチョップ定食、カミサンはシュリンプサラダプレートをいただく。
さすがに本場のガンボは旨い! ポークも見た目と違ってやわらかくジューシーだった。蝦はいうまでもない。また、デザートが甘すぎないのもうれしい。
そしてまたこの日はあったかくて、外では猫も気持ちよさそう。
こちらちも気持ちよく歩き出す。
園内には多くの建物があるが、最初のコーナーにはこの土地の歴史のことが説明されている。 もともとこの地で生活していたネイティブのことから始まっているのだ。
このあたりは、テキサスとは違うものがある。
でもその違いと、その理由を簡単に判断するのもまた難しい。単純にそれがフランスからの移民で弾圧にあったからとはいえないと思う。(施設そのものの創り方の違いと思えばいいのかもしれないが・・・・・・)
ただ、建物の造りなどにはやはりフランスの匂い(といっても行ったことはないのだが)が感じられる。
そんな光景を(またしても手抜きですが)画でみていただければ・・・・。
機織りやカーヴィングなどの実演も楽しかった。
そんな風にゆっくりここで過ごした後は今夜の宿探し。
いろいろ迷ったが、昨日インフォでもらったモーテルのクーポン冊子を使っての宿泊。
昔はこのような割引広告がとっても多くてちょっとした雑誌のようなボリュームがあったのだが、やはりご時勢かネットにその座を奪われてあまり目にすることがなくなった。
(行ったことのない街のホテル探しには便利だったのだが、やはりこれも時代の流れか・・・)
泊まったのはここ、またしてもラ・キンタ。 気軽にのんびりするにはこんなところがいい。
Lafayette のダウンタウン、町並みはやはりどこか欧風。カテドラルの周りに寄り添っている。
夕飯はここにした。(ちょっと街からは離れた場所だがケイジャンの生演奏が聴けるというのに惹かれたのだ)
またしてもガンボからスタートだが、ソフトシェルクラブは抜群だった。
食後、店のスーベニアショップを覗いていたら
リチャード・ギア似のおじさんに話しかけられた。
「日本から?」
「そうです。」
「いやぁ、僕も仕事で5回ほど行ったよ。東京はいい街だよね」
レストランでは僕らとひとつテーブルをおいていた方たちらしくワインを片手に結構こちらをちらちら見ていたそう(カミサン目撃情報)。
何気ない会話を交わして
「いい旅を・・・」 「お元気で・・・」 って具合。すでに仕事はリタイアしているのだとは察せられたが、ご夫婦(奥様もかなりのセレブか・・・)で、こんな店に来れるのもいい。
その背景にはいろいろあるにせよ(ちょっといいな、)と思った瞬間だった。
6日目へ===>
<9/19/2012 走行ルート>
Cameron-LA27//82-Oak Grove-LA82-Pecan Island-LA82-LA35-Kaplan-LA35-LA699-LA92-Maurice-US167-Lafayette
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この記事へのコメント
1. Posted by takaboh 2013年01月20日 07:38
テキサス、ルイジアナ、ケイジャンなど自分には、映画や音楽で出てくる言葉でしかないのですが、実際にこうして、リアルに見ることができるのは、有り難いことです。
今回の写真もまるで映画を見ているようです。
しかし、映画とは違い、生活感が感じられるのは、うれしいことです。ありがとうございました。
今回の写真もまるで映画を見ているようです。
しかし、映画とは違い、生活感が感じられるのは、うれしいことです。ありがとうございました。
2. Posted by mackk 2013年01月21日 20:19
いつもコメントいただきありがとうございます。そしていつもただ写真を並べただけの読みにくいページで申し訳ありません。
なおかつ!なかなか先へ進むこともできないとは・・・・
と、またしても弁解ばかりの返信ですみませんが今後ともよろしくお願いします。
なおかつ!なかなか先へ進むこともできないとは・・・・
と、またしても弁解ばかりの返信ですみませんが今後ともよろしくお願いします。