2012年11月03日
<2日目> Rusk , TX を出て東テキサスを迷走
2012年 9月16日 雨のち晴
<=1日目 その2
Rusk での宿は "Weston Inn & Suites" 、今回は予定の決まっていた初日と最終日だけエクスペディアで予約。 ここは一泊(日本円で)5000円ちょいだったが、なかなかいい感じの宿だった。
翌朝は雨音に起こされる。昨日ダラスに着いたときもそうだったが、かなり本格的な降りだ。
チェックアウトの際に傘が買える店を聞いた。 "Brookshire Brothers" という、この後もちょっとした町では必ず見つけたチェーンストア。ついでに果物なども調達。<傘は1本$6.75(税別)でした。>
Rusk は人口5000人ほどだが、このあたりの中心地。郡裁判所があるスクエアが町の真ん中にあって、その周りにいくつかの商店が並んでいる。
典型的な "WASP の町" って感じだ。 この日は日曜日だったので教会の前には多くの人たちがいた。
そしてこの町のもうひとつのシンボルがこの "Footbridge" ・・・
要するに公園の端に長ーいボードウォークのようなものがあるだけなのだが、この案内板にあるようにこの日の雨はまさにグッド・タイミングだったといえるのかもしれない。
確かに公園からこの木の橋のスロープを登りきると先ほどのスクエアに出た。
さて、いつものことだがこの先の予定はない。
とりあえず昔もらった "Deep East Texas" という、小冊子を頼りにその「深東部」へと南下することにする。
以前ここでガソリンを入れた覚えのある Alto を通過、Lufkin の林業博物館へ向かう。
だが残念なことにミュージアムそのものは開いていない。(あとでよく見たら日曜日は午後だけオープンということだった) ただ、周りはピクニックエリアのようになっていて林の中にいろいろな機械が展示されている。
ここへ来る間の道もそうだったがこの辺りは緑豊かなところで林業が産業の中心だった。そしてその木材を運搬するための鉄道も・・・・
ここにもボールドウィン型の機関車が展示されていた。
雨が降ったりやんだりする中、引き続き南へと向かう。
昼前に着いたのは Livingston という町。
ここでは The Polk County Memorial Musium っていう処へ。
ここも日曜日ということで閉館だったが落ち着いた雰囲気の建物があり、中庭には入れた。
博物館の裏手には、先ほどと同じ W.T.Carter & Bro. のSLが保存されていた。
ここでこの先どうしようかと思案。
地図を見るとこの町の西にダム湖があるので、そちらのほうへ行ってみることにした。
Livingston から西へ向かう。町を出ると再び木々の間の道となる。時々開けた場所に出ると農産物直売所みたいなところもあるがほとんど何もないカントリー・ロードだ。 Onalaska という、日本読みするとちょっと臭そうな町(笑)で左折して長い橋で湖を渡る。対岸の村は Point Blank という。この辺でどこか泊まれるところでもあれば今日はそこにしてしまおうとも考えていたのだが、それどころかレストランさえ見当たらない小さな集落だ。(郵便局はありましたが・・・)
でも湖岸に出られる道があったので行ってみた。
小さな船着場があって、湖が一望できる。
午後のひととき、ここでちょっとのんびりする。
でももう1時過ぎ、腹も減ってきた。とにかく飯にありつけるところまで行こうと先を目指す。 今度は湖の南側を東へ戻る形で進んでいく。人造湖の湖岸だから道はかなりの高台に付けられている。途中滞在型っぽいリゾートへの入り口などが湖に向かっていくつかあったが、そんな場所には縁がない。そのまますがすがしい高原の道を進んでいくと Coldspring という町。
ここでいかにも、という感じのダイナーがあったので遅い昼食とした。僕らが入るのと入れ替わりに2組のお客さんたちが出て行って、お店には我々だけ。とりあえず車を止めた窓際の席につく。僕はキャットフィッシュサンドを相方はタコサラダを注文。まずはちょいとと、外へ出て車の前で一服、すると内側から窓をたたく音が…ウェイトレスのお姉さんが奥のほうを指差している。そちら側に喫煙席があるらしい。・・・と、いうそんな雰囲気も田舎の町らしい、いい感じ。
そしてどちらも見た目ほどしつこくはなく、さっぱりした味。
ここでお店の方に「この辺に泊まれるところある?」と聴くと、
「うん、一軒だけあるわ。ちょっと小さくてわかりにくいけど、この前の道を左に行って5分くらいのところ」
「(先ほどのガイドブックを見せながら)ところで、ここは近い?」 と、この町にあるコートハウスの場所を聞いた。
「ああ、ここはすぐそこ。でもここにきたら是非、Old jailhouse に行くべきよ。昔の首吊りの木もあるわ」
って、言われてその場所を聞き行ってみることに・・・・・
ここも建物の中は日曜には入れず....でも、刑務所や学校などの建物が昔のまま保存されていた。
これが「首吊りの木」なのか・・・それはわからなかったが、以前にもこういった場所には行ったことがある。(ダルトン兄弟の処刑場‐とか・・・)
きっとこういった場所もこの国を作ってきた人々の大切な歴史の一部なのだろう。
さて、結局この日の宿は再び先ほどの Livingston に戻って探すことに・・・・
どうせならダウンタウンに泊まってみたかったが、2軒ほどのモーテルはあるものの周りは荒んでいる状態でちょっと二の足を踏む。
昨夜過ごした Rusk のような町はアメリカでは珍しい。たいていは中心部に低所得者層が住みだすにつれ、中産階級の人たちは郊外に移ってしまう。同様にホテルやモーテルもフリーウェイ沿いに新しくできるものが主流になっていく。これはもうひとつ、交通手段が鉄道から自動車に替わっていったのが原因ではあるのだが・・・・
で、結局僕らもここに泊まることに・・・
隣にはちょっと小さめのアウトレットモールがあった。
そこではほとんどスペイン語が主流。ヒスパニックの家族連れが買い物をしていた。ホテルとそのモールの間の空き地にはヘリコプターが止まっていた。
農薬散布用のヘリだと思う。
ここで思い出したこと。最近こちらではいわゆる「遺伝子組み換え作物」が増えている。 それは特定の農薬に強い種を作ることによって雑草を刈る手間を省くためだ。だからこのようなヘリで絨毯爆撃のように農薬を散布すればいい。アメリカのような広い土地での農業だから可能なことだが、そういった遺伝子組み換え・・果たして人間の身体にどんな影響があるのか。そこにも問題は多い。日本での食品表示ではかなりゆるい規制で表示が義務付けられているが、その安全性についてはかなりの疑問が残る。また、最近はそういった除草剤に耐えうる「ウルトラ雑草」が増えてきているらしい。それも結局自然のなせる業だとは思うが・・・ちょっとこのヘリを見て考えてしまった。
なんてことを思いつつもまたしても激しい雨の中、夕飯は来る途中にあったケイジャン・レストランへ。
ここはまだルイジアナではないので「本格的」とはいえないまでも、そこそこおいしい夕食だった。
<9/16/2012 走行ルート>
Rusk-US89-Lufkin-US59-Livingston-US190-Point Blank-TX156-Coldspring-TX150-FA223-FA1968-US90-Livingston
3日目==>
2012年 9月16日 雨のち晴
<=1日目 その2
Rusk での宿は "Weston Inn & Suites" 、今回は予定の決まっていた初日と最終日だけエクスペディアで予約。 ここは一泊(日本円で)5000円ちょいだったが、なかなかいい感じの宿だった。
翌朝は雨音に起こされる。昨日ダラスに着いたときもそうだったが、かなり本格的な降りだ。
チェックアウトの際に傘が買える店を聞いた。 "Brookshire Brothers" という、この後もちょっとした町では必ず見つけたチェーンストア。ついでに果物なども調達。<傘は1本$6.75(税別)でした。>
Rusk は人口5000人ほどだが、このあたりの中心地。郡裁判所があるスクエアが町の真ん中にあって、その周りにいくつかの商店が並んでいる。
典型的な "WASP の町" って感じだ。 この日は日曜日だったので教会の前には多くの人たちがいた。
そしてこの町のもうひとつのシンボルがこの "Footbridge" ・・・
要するに公園の端に長ーいボードウォークのようなものがあるだけなのだが、この案内板にあるようにこの日の雨はまさにグッド・タイミングだったといえるのかもしれない。
確かに公園からこの木の橋のスロープを登りきると先ほどのスクエアに出た。
さて、いつものことだがこの先の予定はない。
とりあえず昔もらった "Deep East Texas" という、小冊子を頼りにその「深東部」へと南下することにする。
以前ここでガソリンを入れた覚えのある Alto を通過、Lufkin の林業博物館へ向かう。
だが残念なことにミュージアムそのものは開いていない。(あとでよく見たら日曜日は午後だけオープンということだった) ただ、周りはピクニックエリアのようになっていて林の中にいろいろな機械が展示されている。
ここへ来る間の道もそうだったがこの辺りは緑豊かなところで林業が産業の中心だった。そしてその木材を運搬するための鉄道も・・・・
ここにもボールドウィン型の機関車が展示されていた。
雨が降ったりやんだりする中、引き続き南へと向かう。
昼前に着いたのは Livingston という町。
ここでは The Polk County Memorial Musium っていう処へ。
ここも日曜日ということで閉館だったが落ち着いた雰囲気の建物があり、中庭には入れた。
博物館の裏手には、先ほどと同じ W.T.Carter & Bro. のSLが保存されていた。
ここでこの先どうしようかと思案。
地図を見るとこの町の西にダム湖があるので、そちらのほうへ行ってみることにした。
Livingston から西へ向かう。町を出ると再び木々の間の道となる。時々開けた場所に出ると農産物直売所みたいなところもあるがほとんど何もないカントリー・ロードだ。 Onalaska という、日本読みするとちょっと臭そうな町(笑)で左折して長い橋で湖を渡る。対岸の村は Point Blank という。この辺でどこか泊まれるところでもあれば今日はそこにしてしまおうとも考えていたのだが、それどころかレストランさえ見当たらない小さな集落だ。(郵便局はありましたが・・・)
でも湖岸に出られる道があったので行ってみた。
小さな船着場があって、湖が一望できる。
午後のひととき、ここでちょっとのんびりする。
でももう1時過ぎ、腹も減ってきた。とにかく飯にありつけるところまで行こうと先を目指す。 今度は湖の南側を東へ戻る形で進んでいく。人造湖の湖岸だから道はかなりの高台に付けられている。途中滞在型っぽいリゾートへの入り口などが湖に向かっていくつかあったが、そんな場所には縁がない。そのまますがすがしい高原の道を進んでいくと Coldspring という町。
ここでいかにも、という感じのダイナーがあったので遅い昼食とした。僕らが入るのと入れ替わりに2組のお客さんたちが出て行って、お店には我々だけ。とりあえず車を止めた窓際の席につく。僕はキャットフィッシュサンドを相方はタコサラダを注文。まずはちょいとと、外へ出て車の前で一服、すると内側から窓をたたく音が…ウェイトレスのお姉さんが奥のほうを指差している。そちら側に喫煙席があるらしい。・・・と、いうそんな雰囲気も田舎の町らしい、いい感じ。
そしてどちらも見た目ほどしつこくはなく、さっぱりした味。
ここでお店の方に「この辺に泊まれるところある?」と聴くと、
「うん、一軒だけあるわ。ちょっと小さくてわかりにくいけど、この前の道を左に行って5分くらいのところ」
「(先ほどのガイドブックを見せながら)ところで、ここは近い?」 と、この町にあるコートハウスの場所を聞いた。
「ああ、ここはすぐそこ。でもここにきたら是非、Old jailhouse に行くべきよ。昔の首吊りの木もあるわ」
って、言われてその場所を聞き行ってみることに・・・・・
ここも建物の中は日曜には入れず....でも、刑務所や学校などの建物が昔のまま保存されていた。
これが「首吊りの木」なのか・・・それはわからなかったが、以前にもこういった場所には行ったことがある。(ダルトン兄弟の処刑場‐とか・・・)
きっとこういった場所もこの国を作ってきた人々の大切な歴史の一部なのだろう。
さて、結局この日の宿は再び先ほどの Livingston に戻って探すことに・・・・
どうせならダウンタウンに泊まってみたかったが、2軒ほどのモーテルはあるものの周りは荒んでいる状態でちょっと二の足を踏む。
昨夜過ごした Rusk のような町はアメリカでは珍しい。たいていは中心部に低所得者層が住みだすにつれ、中産階級の人たちは郊外に移ってしまう。同様にホテルやモーテルもフリーウェイ沿いに新しくできるものが主流になっていく。これはもうひとつ、交通手段が鉄道から自動車に替わっていったのが原因ではあるのだが・・・・
で、結局僕らもここに泊まることに・・・
隣にはちょっと小さめのアウトレットモールがあった。
そこではほとんどスペイン語が主流。ヒスパニックの家族連れが買い物をしていた。ホテルとそのモールの間の空き地にはヘリコプターが止まっていた。
農薬散布用のヘリだと思う。
ここで思い出したこと。最近こちらではいわゆる「遺伝子組み換え作物」が増えている。 それは特定の農薬に強い種を作ることによって雑草を刈る手間を省くためだ。だからこのようなヘリで絨毯爆撃のように農薬を散布すればいい。アメリカのような広い土地での農業だから可能なことだが、そういった遺伝子組み換え・・果たして人間の身体にどんな影響があるのか。そこにも問題は多い。日本での食品表示ではかなりゆるい規制で表示が義務付けられているが、その安全性についてはかなりの疑問が残る。また、最近はそういった除草剤に耐えうる「ウルトラ雑草」が増えてきているらしい。それも結局自然のなせる業だとは思うが・・・ちょっとこのヘリを見て考えてしまった。
なんてことを思いつつもまたしても激しい雨の中、夕飯は来る途中にあったケイジャン・レストランへ。
ここはまだルイジアナではないので「本格的」とはいえないまでも、そこそこおいしい夕食だった。
<9/16/2012 走行ルート>
Rusk-US89-Lufkin-US59-Livingston-US190-Point Blank-TX156-Coldspring-TX150-FA223-FA1968-US90-Livingston
3日目==>
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この記事へのコメント
1. Posted by takaboh 2012年11月12日 19:00
いつも素晴らしい写真や旅物語をありがとうございます。
写真を見ていると写真の中からザ・バンドのメンバーが昔の姿で出てきそうな感じがします。
写真を見ていると写真の中からザ・バンドのメンバーが昔の姿で出てきそうな感じがします。
2. Posted by mackk 2012年11月13日 19:58
いつも訪問&コメント頂きありがとうございます。
特別な見所があるわけでもなく、まして観光地とはほど遠いそんな町を見たりするのが好きなんで何も面白くないかもしれません。
しかも行き当たりばったりの旅なんで非効率も甚だしい・・・のですがそれが好きなんです。
このところ、ちょっと忙しくて更新サボってますがそんな旅と同様、のんびり進んでいくつもりです。m(__)m
特別な見所があるわけでもなく、まして観光地とはほど遠いそんな町を見たりするのが好きなんで何も面白くないかもしれません。
しかも行き当たりばったりの旅なんで非効率も甚だしい・・・のですがそれが好きなんです。
このところ、ちょっと忙しくて更新サボってますがそんな旅と同様、のんびり進んでいくつもりです。m(__)m