2011年02月12日

  「大人の休日きっぷ」が使える週末、青森まで新幹線も延びたことだし乗ってみようと思っていた。津軽のストーブ列車も気になったが、どうせならまだ通ったことのない青函トンネルを越えて函館まで行こうと計画した。

 当日(1月15日)東京の天気は曇り。ただ北日本には雪雲があってあまりいい天気ではなさそう。まあ、温泉でのんびりが目的の旅、雪見の露天もいいのでは.......と、一応折り畳み傘を荷物に入れて自宅を出た。

 鷹の巣 (1)中央線で東京駅へ。が、神田を過ぎもう着くと言う頃に車内アナウンス、「東北新幹線はただいま不通です」!!。
 「何だ何だ?」 と思いつつ新幹線乗り場へ向かうと案の定、多くの人たちが......。そして
 「8時鷹の巣 (3)20分発のやまびこ盛岡行きだけ運転します」 との放送。
とりあえずそれに乗ってしまうことも頭をよぎったが、もう1分しかない。当然満員だろうし、果たして盛岡まで行ってもその先があるだろうか....と思い、とりあえず様子を見ることにする。

 待合室も人でいっぱい、なんか小山あたりで架線に雪が付着しているらしい。少し待てば動き出すだろうと思いつつただじっと待つのみ。

 10時を過ぎた頃、さすがにどうしようかと考え始める。今動いても小山からここまで来て折り返すには1時間以上はかかるだろう。そこにさらに「信号系統も故障」との放送。

 「何やってんじゃ、JR東日本!」

と、思ったが仕方ない。ここで善後策を考える。

 上越新幹線は動いているのでそちら方面に行き先を替えるか。とはいっても、何も情報がないのでとりあえず行ったことのある宿に電話。運よく「空きあり」とのことだったので急遽目的地変更、そして当初泊まる予定の宿にキャンセルの電話をしているそばから、乗る予定だった「はやて19号」はじめ何本かの運休が決まったとのこと。

 ならばと上越新幹線の次の列車は....と見ればあともう1分で発車だ。とにかく乗ってしまおうと階段を駆け上がり出発ぎりぎりの「とき」に乗り込んだ。

 今晩泊まる所と自由席もなんとか確保して、やっと一安心。とはいってもまったく予定外の行程で、新潟から先は皆目見当つかずだ。少し落ち着いた大宮を過ぎたあたりで接続のダイヤなどを聞きに車掌室に行ってくる。

 新潟からの乗り継ぎ特急「いなほ」はずっと後までないとのこと。車掌さんが申し訳なさそうに言うには
「この列車、臨時なんで連絡悪いんですよ」
ついでに、東北新幹線のことも聞いてみる。
「架線についた雪の影響で、信号線のほうに負荷がかかったみたいです」
とのことだった。
調べてくれて1時間ほど待てば村上行きの普通列車があるという。だが、結局坂町からの米坂線への乗り継ぎは16:50発。ならば、何度か行ったことのある村上で1時間ほど時間をつぶそうかと思い、とりあえず、その時間をメモして席に戻った。 

 トンネルを抜けると文字通りの雪国。さて雪の村上でどうやって1時間過ごそうかと考えている間に思い出した。そういえば村上から(旅館の最寄り駅である)越後下関までは、確か路線バスがあったはず.....

 もう一度車掌室へ行き、その時間を調べてもらう。が、時刻表にその路線の記載はない。それでもバス会社の電話番号をお聞きして、ついでに坂町発の列車に間に合う「いなほ」の新潟駅出発時刻も教えてもらう。

    (とても親切な車掌さんでした・・・・・色々ありがとうございました。)

 そうこうしているうちに列車は越後平野を疾走、あっという間に新潟に到着した。ここでひとつハプニング、改札を出たオッサンだが怖い山の神がついて来ん。 ??と後ろを振り返るとなにやら駅員と話中。聞いてみると前に改札を抜けた人が切符を持っていってしまったらしい。ここで新潟駅鷹の巣 (47)発行の業務連絡書というのを作ってもらい、後はこれで旅を続けてくれとのことだった。(その後は珍しがる駅員さんもいましたが順調に使用できました)
 駅を出て、まずは教えてもらった村上のバス会社に電話をいれ、バスの時刻を聞いてみた。だが、土曜日の午後便は夕方までないという。  それなら仕方がない。2時間以上あるので、この辺で何かうまいものでも食おう、と駅前の観光案内所で近くの寿司屋を教えてもらい、そこに直行。(古町までいってもよかったのだが、この雪の中=地元の方には失礼だが=移動するのはかったるいのでお手軽駅前コースを選択したのだった)

 とりあえず熱燗と刺身の盛り合わせを注文。酒は「麒麟山」との由、越後の酒らしく燗をつけてもきりり、さっぱりの銘酒だ。そして出された盛り合わせ.............
鷹の巣 (4)鷹の巣 (5)鷹の巣 (6)






   まずは海老の透明感にびっくり!ボタン海老とのことだが、こんな透き通ったのは見たことない。もちろんお味は最高でした。ほかにもノドグロ、カレイ、そして佐渡の寒鰤(これも脂はのってるのにさっぱりしこしこ)と、とても東京では味わえないものばかり。まあ、だいたい日本海沿岸の町の寿司屋はどこに行ってもうまいに決まっている。鳥貝のバター焼き、名前は忘れた(すみません)が岩船であがったカワハギの一種など、思う存分海の幸を堪能。これだけでもここまで来た甲斐がある。

鷹の巣 (8)鷹の巣 (9)鷹の巣 (12) 





鷹の巣 (13)鷹の巣 (14)鷹の巣 (15)
  






  腹も心も満たされていよいよ宿へと向かう。鷹ノ巣温泉は荒川温泉郷の最奥にあり、荒川にかかる吊橋を渡った先に2件の湯宿がある。今回は駅から迎えの車で連れてきてもらったのでこの吊橋もそのまま車で渡ったが、乗用車やバスで来た場合は歩いて渡るしかない。

 「鷹ノ巣館」へは3度目の来訪。最初は20年以上前の夏だった。今の本館ができる前で1階の一番奥の部屋だったが、夕食中に激しい夕立があり少しの間停電になった。真っ暗な中、雨上がりにヒグラシの音が響いていたのを憶えている。それも懐かしい思い出だが、昨年再訪したときには本館も新しくなっていて隔世の感があったのだった。でも、最初に行ったときから温泉の良さは変わっていない。鷹の巣 (16)鷹の巣 (18)鷹の巣 (19)








    この宿は離れの部屋がメインで、本館には3室しかないのだがオッサンは3回とも本館部屋にご逗留(?)だ。離れにはそれぞれ風呂があるとのことだが、そのおかげか、いつも風呂では貸切状態、他のお客さんとの会話はないがそれはそれでゆっくりできていいものだ。

 さて、楽しみの夕飯。主寝室の隣にテーブルの部屋があり、そこで頂くのだが、これが考えもしなかった正月献立でなんかうれしい。

鷹の巣 (20)鷹の巣 (23)鷹の巣 (24)






鷹の巣 (25)鷹の巣 (26)鷹の巣 (27)



   


鷹の巣 (29)鷹の巣 (30)






鷹の巣 (32)鷹の巣 (33)鷹の巣 (31)







   だがここでははずせないものがある。(相変わらずで恐縮だが)骨酒だ。骨酒フェチ?のオッサンは岩魚はもちろん、山女に鮎とそれぞれ何度か味わってはいるのだが実はこれまでで一番うまい!と思ったのがここのカジカ酒。
鷹の巣 (21)

鷹の巣 (22)
  目の前の荒川で獲れるカジカがとても香ばしくてほかでは味わえない。実は、東京駅で足止めを食っているとき、真っ先に思い浮かんだのがこのカジカ酒だったのだ(笑)。



鷹の巣 (38)
翌朝ももちろん、温泉三昧!

鷹の巣 (39)
鷹の巣 (37)







そして、ゆっくりと朝食。

鷹の巣 (34)鷹の巣 (36)鷹の巣 (35)

 






鷹の巣 (42)   この日は坂町を11時過ぎの電車に乗る方がいるとのことで駅まで一緒に連れて行ってもらうことにした。10:30頃の出発というのでゆっくり温泉を堪能。
鷹の巣 (43)


   さて、駅についてからこの先どうしようと、時刻表をにらんで沈思黙考。新発田に出て月岡か出湯の温泉に浸かって帰ることも考えたのだが、次の「いなほ」で酒田まで行き、そこで1時間の待ち合わせのあと陸羽西線の快速で新庄にいけることがわかり、そちらを選択。酒田で昔行った寿司屋に行ってもいいし、タクシーなら雪の山居倉庫もいいかも....

 とりあえず、海側の指定席を確保し列車を待つ。窓口ではこの時点で「7分ほど遅れてますが、」と言われたが、雪もそれほどではないしそのうち取り返すかもと思っていた。
鷹の巣 (44)
 だが、結局酒田には30分近く遅れての到着。寿司どころではなく駅横のそば屋で軽い昼飯をとっただけだった。






キハ110 14:00発の陸羽西線快速「最上川」は0番線、実はオッサン坂町の駅で時刻表を見ながら驚いたのが、この列車の速さだった。昔反対側の新庄から酒田までは2時間近くかかったのを覚えているのだが、時刻表によれば1時間もかからない、14:51着だ。この間52キロはあるので表定速度は60キロを超えている。もちろん途中、通過駅も多いのだが....
 
    こ112この路線はほぼ最上川に沿っているが川が見られるのは少しだけ。しかもこの日は降りしきる雪に覆われて北側の111窓はまったく視界無し、それでもこのキハ110は快足を飛ばしてくれた。 秋田からの列車の連絡で7分ほど遅れての出発だったが新庄着はほぼ時刻表どおり。



113     うーん、やはり日本の鉄道は素晴らしい! と、前日のことはすっかり忘れて、新幹線に乗り継いだオッサンだった。

 

mackkmackk55 at 19:55│コメント(4)トラックバック(0) | 

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この記事へのコメント

1. Posted by 総ちゃん   2011年02月18日 18:19
あっさりと目的地を変えても、これだけ温泉、美味三昧、さすが旅のプロですなあ~
こちらはジャンクフード好きにも美味くないジャンク度合いで、ひたすらビール呑むだけです。
刺身と日本酒で一杯やりてえ~
そろそろ帰ります(^^v
2. Posted by mackk   2011年02月19日 09:05
>総ちゃん
オッサンはアリゾナには行ったことがない。(アムトラックで停車中、ウィンスロウの駅のホームに降り立ったことはありますが.....)
気をつけて帰ってきてね!
3. Posted by kanko   2011年02月19日 20:57
ハプニングに次ぐハプニングで大変でしたね~
車掌さんが親切に何でも調べてくれたのには驚きました。私はあんなふうに車掌室に聞きに行ったことないです。
今度何かあったら私も聞いてみよう(^_^)
新潟で食べたお刺身、すごくおいしそうです。何という名前のお寿司屋さんですか?
新潟はムーンライトえちごや、上越新幹線でちょくちょく降りるので、機会があったら行ってみたいです。
4. Posted by mackk   2011年02月20日 20:09
>kankoさん
行ったのは「河竹鮨」という店です。駅から2分くらい(中央区東大通1-2-8)...マジおいしかったですよ。

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