2011年01月13日
4日目 水晶小屋~野口五郎岳(2924m)~野口五郎小屋
(2010年8月13日 曇り→小雨)
水晶小屋7:40-8:15東沢乗越8:25-10:40野口五郎岳11:45-12:00野口五郎小屋
翌朝、台風一過の青空を期待していたのだが....雨はほぼやんでいるものの、まだ小屋の周りは重たい霧の中。この日は以前燕からその噴煙を見て以来行ってみたかった、「湯俣温泉」に降りる予定だった(東沢からの4人組もそちらへ降りると言う).......
しかし、連日雨だったせいで
「せめて、もう一日山の上に居たい」
という気持ちにかられ、とりあえず歩いてきた稜線を戻ることにした。
「10時過ぎには晴れるかも・・・・」との小屋のご主人の言葉も後押し。
水晶へ往復する、昨夜の同宿者を見送り(彼らが戻ってきてもまだぐずぐずして)のんびり出発。
一度通った道は短く感じるもの。特に今回はわずか2日前に通過したところ。まだまだ青空はほとんど見えないがそれでも雨の中よりはずっといい。気持も軽く、記憶に新しい登山道を辿っていく。
周りの景色(遠くはやっぱり見えないが)を愛でながら、細かいアップダウンを楽しみつつのゆっくり歩き。それでも行きにはまったく見えなかった五郎池がはっきり見えて感激!
そんな風に歩を進め、やがて竹村新道との分岐に到着。ここで一瞬迷ったが、そのまま野口五郎岳へ直進する。真砂岳にも登ろうかと思ったのだが....思っただけでそのまま直進、すっかり軟弱登山隊に成り果てていた。
五郎の頂を目指して緩やかな起伏をつめていく。空は相変わらずだが風は心地よい。そこで後ろを振り返ると...風に飛ばされた雲の切れ間に槍の穂先がうっすらと現れた。
「うーん、何処から見てもあの穂先は素晴らしい!」
(目印にもなるし、すぐにそれとわかるしね。)
そして、再度の五郎岳頂上。風は強いがその風が周りの雲を蹴散らしてくれる。
おととい半分だけ歩いた赤牛から水晶の稜線、その向こうには鷲羽、彼方には笠の雄姿。
南に目を移せば槍の先に前穂の屹立。その東は常念、大天井の山並みから続く燕~餓鬼。遥か先には後立山連峰。北に目をやれば立山が鎮座し、モチロン薬師もその大きな袴を拡げている。
そんなわけでここで昼飯がてら1時間以上(風はずっと強かったのですが)、のんびり。なぜかここで僕らより先に出発していたはず(昨夜同宿)の熟練クライマー氏が登場。どこで追い越したのか、お互い狐につままれたような感覚だったがまた山の話で盛り上がる。
だが風はますます強くなり、頂上から降りている間にまた!雨が降り出した。途中、五郎小屋のご主人に会ったのでこれからの天気のことなど聞いてみるが、なんともいえない様子。(まあ、まだ台風の影響下にあるからね) ところで、ここのご主人は下の温泉宿・高瀬館のご兄弟。ご長男が旅館を継ぎ次男は烏帽子小屋、そして三男のご主人がこの五郎小屋を継いだという。うーん、はっきり序列が現れている?。山小屋主人にありがちな「一見怖そー(失礼)」な感じですが、とってもあったかい方です。
雨にたたられた今回の山行。結局(この日烏帽子まで行って翌日七倉まで行こうかとも思ったのだが)もうこのあたりでは軟弱度100%。
またまた、普段ではありえない昼前小屋入りと相成ったのだった。
(2010年8月13日 曇り→小雨)
水晶小屋7:40-8:15東沢乗越8:25-10:40野口五郎岳11:45-12:00野口五郎小屋
翌朝、台風一過の青空を期待していたのだが....雨はほぼやんでいるものの、まだ小屋の周りは重たい霧の中。この日は以前燕からその噴煙を見て以来行ってみたかった、「湯俣温泉」に降りる予定だった(東沢からの4人組もそちらへ降りると言う).......
しかし、連日雨だったせいで
「せめて、もう一日山の上に居たい」
という気持ちにかられ、とりあえず歩いてきた稜線を戻ることにした。
「10時過ぎには晴れるかも・・・・」との小屋のご主人の言葉も後押し。
水晶へ往復する、昨夜の同宿者を見送り(彼らが戻ってきてもまだぐずぐずして)のんびり出発。
一度通った道は短く感じるもの。特に今回はわずか2日前に通過したところ。まだまだ青空はほとんど見えないがそれでも雨の中よりはずっといい。気持も軽く、記憶に新しい登山道を辿っていく。
周りの景色(遠くはやっぱり見えないが)を愛でながら、細かいアップダウンを楽しみつつのゆっくり歩き。それでも行きにはまったく見えなかった五郎池がはっきり見えて感激!
そんな風に歩を進め、やがて竹村新道との分岐に到着。ここで一瞬迷ったが、そのまま野口五郎岳へ直進する。真砂岳にも登ろうかと思ったのだが....思っただけでそのまま直進、すっかり軟弱登山隊に成り果てていた。
五郎の頂を目指して緩やかな起伏をつめていく。空は相変わらずだが風は心地よい。そこで後ろを振り返ると...風に飛ばされた雲の切れ間に槍の穂先がうっすらと現れた。
「うーん、何処から見てもあの穂先は素晴らしい!」
(目印にもなるし、すぐにそれとわかるしね。)
そして、再度の五郎岳頂上。風は強いがその風が周りの雲を蹴散らしてくれる。
おととい半分だけ歩いた赤牛から水晶の稜線、その向こうには鷲羽、彼方には笠の雄姿。
南に目を移せば槍の先に前穂の屹立。その東は常念、大天井の山並みから続く燕~餓鬼。遥か先には後立山連峰。北に目をやれば立山が鎮座し、モチロン薬師もその大きな袴を拡げている。
そんなわけでここで昼飯がてら1時間以上(風はずっと強かったのですが)、のんびり。なぜかここで僕らより先に出発していたはず(昨夜同宿)の熟練クライマー氏が登場。どこで追い越したのか、お互い狐につままれたような感覚だったがまた山の話で盛り上がる。
だが風はますます強くなり、頂上から降りている間にまた!雨が降り出した。途中、五郎小屋のご主人に会ったのでこれからの天気のことなど聞いてみるが、なんともいえない様子。(まあ、まだ台風の影響下にあるからね) ところで、ここのご主人は下の温泉宿・高瀬館のご兄弟。ご長男が旅館を継ぎ次男は烏帽子小屋、そして三男のご主人がこの五郎小屋を継いだという。うーん、はっきり序列が現れている?。山小屋主人にありがちな「一見怖そー(失礼)」な感じですが、とってもあったかい方です。
雨にたたられた今回の山行。結局(この日烏帽子まで行って翌日七倉まで行こうかとも思ったのだが)もうこのあたりでは軟弱度100%。
またまた、普段ではありえない昼前小屋入りと相成ったのだった。