2012年10月

2012年10月06日

   <2日目> 爺ヶ岳(2669m)から大町温泉へ               2012年 8月26日 晴のち曇り
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 冷池山荘 6:40-8:00 爺ヶ岳中峰 8:30-8:45 爺ヶ岳南峰 8:50-9:20 種池山荘 9:55-11:20 駅見岬  11:30-12:25 登山口 

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 翌朝はお決まりのご来光。20120826 (14)
 若干ガスがかかっていたが何とか拝めた。


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20120826 (18)  今日は爺に寄って降りるだけなので、ゆっくり朝食を摂って遅めの出発とする。鹿嶋槍方面に向かう人たちはとっくに出発していて小屋は閑散としている。
 そして・・・天気は申し分ない。絶好の山日和だ。

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 冷池山荘からは昨日の道を戻っていく。爺ヶ岳まではまた登っていくのだが、朝起きたばかりの身には結構こたえる登りだ。冷池乗越で鹿嶋槍と剱の雄姿をじっくり観賞して爺へ向かって出発。
20120826 (38) 爺ヶ岳は北・中・南の三つの峰があり、北峰へは登山道がないがあとの二つには道がある。

20120826 (40) 最高峰は中峰、まずはそこを目指す。
20120826 (41) 昨日下ってきた急坂を登り北峰手前に出ると、後は小さなアップダウンを繰り返しながら稜線の下を忠実に辿っていく。
 右手はハイマツの斜面の下、棒小屋沢の源流部の谷が20120826 (43)拡がる、素晴らしい光景。
20120826 (34) このあたりではよく目にする、コゴメグサも可憐な姿を見せている。
 ちょうど気候もよく気持ちいい山歩き。20120826 (44)
 
  眼前にはこれから登る中峰が、振り返れば鹿嶋槍が堂20120826 (47)々と聳えている。
 この20120826 (46)あたりからすれ違う人も多くなってきた。おそらく昨夜、種池山荘を塒にしていた方たちだろう。

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 ほどなく中峰への登り口、ここからはまた急な斜面を登っていく。
20120826 (50) 下ってくるツアー登山客をやり過ごしてから一登りで頂上到着。
 まだ朝の早い時間帯、さえぎるものない山頂は気持ちがいい。20120826 (56)
 立山・剱はもちろん毛勝・猫又のちょっと神秘的な山容、そして赤沢やスバリの向こうには昨年ずっと雨にたたられながら歩いた薬師や龍王岳も顔を出してくれている。
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20120826 (61)20120826 (62) 南に目をやると蓮華から針の木、その向こうにはかすかに槍の穂先も見えている。20120826 (68)
 そうやって山頂でまったりしていると、一人の登山者が登ってきた。そして 「ちょっと叫んでいいですか?」 とのこと。
 もちろん 「どうぞ、どうぞ」 とお答えする。
 彼はまず鹿嶋槍に向かい「カシマヤリィ---! ありがとう!!」と叫ぶと、次は
 「ツルギィィーーー!、カッコイイよーー」 そして 「ハリノキィーー! 今度行くよーー」
 と、大声で続けた。(言葉は正確ではありませんが・・・・)
 きっと、一人でテン泊していたので声を出したかったんだろう。
 でも、その通りの20120826 (51)絶景が目の前にあったのは事実。
 少しだけ山の話をしたあと、彼は先に降りていった。
 こちらはもうちょっとゆっくりしてから、登山者がいっぱい見える南峰に向かっていく。
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 我々が南峰に着いた時にはその大勢の登山者はいなくなっていた。20120826 (77)
 こちらでも20120826 (74)20120826 (75)う少し、最後の頂きの気分を味あう。
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20120826 (58) そして後は下るだけ。種池山荘の屋根が呼んでいる。
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20120826 (84)20120826 (85) タテヤマリンドウに秋の気配を感じ、チングルマの穂に癒されながら山荘への下りを辿っていった。20120826 (87)

 時計を見ると昨日ここに着いてからから、ほぼ24時間後の到着。
   山荘前でコーヒーと軽食をとり、小屋の方に帰りのタクシーを頼んで最後の下り。柏原新道を脇の花々を愛でながらゆっくり歩いて2時間半。
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    最後は”タク20120826 (103)シー待たせちゃいかん”とちょっと早足で降りていった。
    登山口からは大町温泉まで送ってもらう。
  運転手さんは地元の方、でも奥様が東京出身の方だそう。さすがにその馴れ初めまでは聞けなかったが季節のことや山の話などを伺う。で・・・昨年最後の一浴をしたロイヤルホテルをすぎて少し行ったところで急停車、猿が道路に飛び出したのだ。
 最近はとても多いそう。熊も時々出没するらしい。
 この時、左手を見るとなんとカモシカが林の中にいた。
 運ちゃん曰く、「まだ、子供ですね。でも私もこんな道路の近くで見たのは初めてです」
 とのこと。カメラを取り出す暇もなかったので写真は撮れなかったが、山の最後に偶然出くわしたのはやはりT君夫妻のラッキー運か・・・・・
 そして着いたのは大町温泉バス停前の「いろり」。
 ここは6年前、鹿嶋槍から大谷原に降りて乗ったタクシーの運転手さんに教えてもらった蕎麦屋。岩魚がおいしい。カウンターと小上がりテーブル3つの店だがちょうどそのひとつだけ空いていた。
 まずはその岩魚のから揚げと馬刺し(信州と会津に行ったらこいつを食わなきゃ・・・・熊本はまだ行ったことがないのでぜひ行きたい)・・・きゅうりの浅漬けもいつもおいしい・・・で生ビール。A子さんは馬刺し初体験だったようだったが皆であっという間に平らげる。
 ビー20120826 (109)ルのあとは岩魚の骨酒にも惹かれたが、素直に焼酎の蕎麦湯割り。
20120826 (110) そのあたりで地元の若者たちとともに、なにやら国際色豊かな15人ほどの団体がやってきた。そういえば昨日、大町でなにか国際交流イベントが開かれることをネットで見ていた。その翌日だがこんな風にみんなで飲んだり食べたりすることはとってもいいことだと思う。
 その会話を聞きながら岩魚の塩焼きや山菜てんぷらなどをつまみにゆっくりと過ごす。締めは地粉手打ちのそば、こいつは絶品。そして黒部観光ホテルの入浴割引券をもらい、恒例の最後の一浴。
 大町温泉には公共の「薬師の湯」もあるが最初にここに来たときにもらったその券を頼りに行ったのがそのホテルの湯。ま20120826 (111)あ、ガンガン循環だが、広-----い湯船をいつもほぼ独り占めできる快感に20120826 (113)つられて「山を降りた後の銭湯」感覚で利用している。頭、身体を洗った後でゆっ20120826 (114)くり浸かるのは塩素臭のない露天のほう。
 そうしてさっぱりした後、ロビー脇のテーブルで生ビールを喉に流し込むが定番。

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 最後は長野までバス、そして新幹線と便利になった交通手段を活用しつつ、帰路を辿るオッサンたちであった。
 




mackkmackk55 at 12:45│コメント(4)トラックバック(0) |