2012年09月

2012年09月30日

     <1日目> まずは鹿島槍(2889m)               2012年 8月25日 晴
20120825 (157)

登山口(扇沢出合)6:11-7:11 ケルン 7:25-一枚岩(7:57)-8:25 水平道 8:35-ガラ場(8:50)-9:33 種池山荘 9:50-11:08 爺北峰下 11:18-11:50 冷池山荘 12:50-13:42 布引山 13:50-14:33 鹿島槍ヶ岳南峰 15:00-16:15 冷池山荘


 昨年白馬と
Kashima1 (2)那須に行ったT君&A子さんご夫妻とともに、今年は鹿嶋槍に行くことにした。 (1泊2日で行ける場所を考えつつ)いろいろ悩んだ末、楽しい稜線歩きができるこのコースを選んだ。僕らも6年ぶり、ちょうどいい頃合でもあった。
Kashima1 (6) 例によって「ムーンライト信州」で大町へ、そこからはタクシーで登山口に・・・
  まずは種池山荘まで、標高差はあるがとても歩きやすい柏原新道を登る。
   登山口から少しだけ扇沢沿いの道を登ると、すぐに「もみじ坂」という急な登りになる。
 
Kashima1 (4)それでもよく整備された道、すいすいと登っていく。
 樹林の中の道だがところどころで南側が開け、山の端が顔を出してくれる。Kashima1 (13)
 1時間ほどで前回も最初の休憩地点だった、ケルンに到着。ちょうどいい頃合いなので今回もここで小休止。
 
 その先は少しずつだが傾斜が弱まってくる。そして、要所要所に名前の付けられた標識があって励みになるのもこの道のいいところだ。Kashima1 (30)
Kashima1 (35)  このあたりからは視界が開け稜線も見えてくるし、所々小さな岩場もあって山Kashima1 (33)a道らしくなってくる。足元では小さな花たちも迎えてくれる。Kashima1 (34)
 

 

    大きな石が並べられた「石畳」を通過してその名の通り(すこしだけだKashima1 (49)が)水平の道が続く「水平道」で2回目の休憩。
 Kashima1 (48)こうやって歩きやすい道を辿っていくのは昔の登山とは大違いかもしれないが、苦労して整備してくれる関係者の方々には感謝だ。オッサンも若かりし頃は登山道以外の道なき道を這いずったことも何度かあるが、さすがにもうそれはいい。まして現在の環境保護の観点からはNGだろう・・・

 Kashima1 (53)この先も「石ベンチ」や「アザミ沢」といった、目印を次々と越えていく。
 扇沢の源頭に近いところはちょっとガレた場所になっていて、このコースでは注意しなければいけないところだ。
Kashima1 (54)  なので、さっさと過ぎていく。
 

 Kashima1 (28) と、種池までの最後の胸突八丁、その名も「鉄砲坂」にさしかかる。Kashima1 (63)
 その名の通り、厳しい坂道。
 写真撮りつつ登るオッサンはまたしても遅れ始める。
 
 そこを抜けるともう種池まではすぐ、階段道が現れ山荘が見えてくる。Kashima1 (64)
 
 周りはお花畑、もう夏の花は終わっているが秋の花が咲き始めている。
 以前来たときには9月とはいえ、コバイケイソウが見事だったのだが今年はごくわずか。
Kashima1 (65)aKashima1 (66)
 チングルマはもう穂になっているが、ハクサンフウロはまだ美しい輝きを見せていた。
 
 最後の階段をゆっくり登って・・・種池到着。
 Kashima1 (78) 山荘前では多くの登山者たちが休憩をしている。我々もトイレ休憩をかねてここで大休止をとることにした。
 夏から秋へ変わる時期の空の下に蓮華から針の木、スバリへの稜線そして剱の雄姿を眼前にすることができた。ただ、これから向かう爺ヶ岳方面だけが霧に包まれている。


Kashima1 (76)Kashima1 (77)Kashima1 (80)  20分ほどの休憩の後、その霧の中を爺へと歩を進めていく。



   Kashima1 (82)Kashima1 (83)Kashima1 (88)
  
 しばらくなだらかな傾斜を登っていくと、
 あの独特の鳴き声が聞こえてきた。
 登山道
P8250202からは15メートルほど先だったが、雷鳥くんが待っていてくれた。
 ハイマツの中、独特の歩き方で動き回る姿は何度見てもカワイイ。
 これも霧が立ち込めていたおかげかもしれないが、しかしT君たちはツイている?
 昨年、今年と二度の北ア登山で二度とも雷鳥に出会えるとは・・・・


Kashima1 (102)Kashima1 (105)Kashima1 (106)





 さて、通常であれば爺の頂へ登ってから先に進むところだが今回は同じコースのピストン、そちらへは帰りに寄ることにした。3つの頂を右に、左に棒小屋沢の深い切れ込みを見ながら軽いアップダウンを繰り返しとりあえずの目的地、冷池山荘を目指す。 
Kashima1 (103)Kashima1 (106)Kashima1 (107)
Kashima1 (113)
Kashima1 (109)                このあたりではトウヤクリンドウが美しい。
 
Kashima1 (114)Kashima1 (119)  爺北峰下で軽い休憩を取ってから稜線を左へ折れ、急な傾斜を下っていく。冷乗越への最後の斜面はジグザグのガレ場、注意深く降りていく。

Kashima1 (121) 乗越からはまた下っていき、樹林帯に入る。
 その木々のなかを再び登っていくとちょっとだけ開けた平坦地に出る。そこにあるのが冷池山荘だ。
 Kashima1 (124)着いたのがちょうど昼時。ここで昼飯とする。

Kashima1 (125)

 そ
Kashima1 (126)してとりあえずは小屋の受付をすませる。オッサンが前回来た時はまだ新築ほやほやで木の香りがうれしい山小屋だったが、今もまだ新しい感じが残っていて多くの登山者が大事に使ってKashima1 (128)きていたことがわかる。
 
 小屋に荷を解き、サブザックで山頂を目指す。Kashima1 (131)


  
 Kashima1 (132)Kashima1 (133) テン場までの急な登りを過ぎると少し平坦な道になる。雲が湧いたり切れたりするがそれは山の常。
 Kashima1 (134) 

   道脇の花々が美しく迎えてくれる。


Kashima1 (135) しばらく平らな道を歩いてから、まずは布引への登りにかかる。
Kashima1 (136)
 これが山頂への第一関門?で、しばらく息を切らしながらの急な登りが続く。
Kashima1 (137)
 そしてその布引山頂で休憩。後から若者3人
のパーティーが登ってきた。
Kashima1 (138)             彼らが言うには
 「山荘の生ビ
Kashima1 (141)ール、あまり遅くなるとなくなっちゃうそうです」 とのこと。
   「えーっ、
Kashima1 (142)ホントに?」
  「はい、小屋の方がそう言ってました」
 実は前回も、小屋で飲んだ生が旨くて今日もそいつを楽しみにしていたのだ。
 「それじゃぁ、先を急がなきゃ」
Kashima1 (143) 彼らは当初我々が下山途中だと思っていたらしく、山頂方へ向かうと何故か「よしっ」って言っていた。少なくとも我々4人よりは早く到着できると思ったらしい。
 (もちろんこちらは彼らより早く戻れるとはもともと思ってはいない)
そしてそこからの約40分、当然若者組に先を譲りながらの行程が最後のアルバイト。
山頂は目の前に見えるがなかなか到達できない。ここでも女性2人はそのタフさぶりを発揮、我々男組はその後塵を息も絶え絶え登っていった。Kashima1 (148)
 Kashima1 (145)Kashima1 (149) そうやって到達した山頂(南峰)、しかし残念ながら回りはガスガス。剱立山はおろかすぐそばの北峰も霧の中だ。まあそれも仕方ない。Kashima1 (151)
 それでも一瞬だけ雲間に五竜の頂が見えた。
  Kashima1 (163)Kashima1 (167)上海出身という中国人カップルや先ほど会った若者3人組も山頂でゆっくりしている。
 こちらは冗談のつもりで(例の生ビ争奪戦?を踏まえて)
 「何?北峰、行かないの?」
 って言ったら、「よし、行くか」と真に受けられてしまった。
  「いや、冗談冗談。結構険しいらしいよ」
 と撤回するも、そのまま北に向かって歩き出していった。ちょっと責任を感じるオッサンであった。
 Kashima1 (168)a
    山頂でのんびりした後は、来た道を戻るだけ。
 皮肉にも下りだしてからガスが少しずつ切れてきた。Kashima1 (169)
Kashima1 (171)Kashima1 (172)Kashima1 (173)



               ずっとガスが上がってきていた大町側もくっきり見下ろせるようになる。
Kashima1 (174)Kashima1 (175)Kashima1 (180)Kashima1 (184)



       
Kashima1 (186) 振り返れば先ほどまでいた頂が見事に見える。Kashima1 (185)今山頂にいれば・・・とも思ってしまうが、それも時の運。
 帰りは生ビを目指してサクサク下っていった。
 
Kashima1 (198) 小屋についてからはお約束の生ビール、そして持参のワインで祝杯を挙げる。
  しばらくしてから件の3人組も到着。少しばかりほっとしたオッサンであった。
   



    今月は公私ともにあわただしい日々が続き、せっかくリアルタイムに近くなった拙ブログもまた元の木阿弥です。
  今晩の東京は台風17号の風雨も激しく大変な夜ですが、何とか今月2本目をアップすることができました。
  相変わらず歩みののろいブログですがこれからもよろしく・・・・です。


mackkmackk55 at 23:02│コメント(2)トラックバック(0) │

2012年09月04日

DSC_0506  7年ぶりの来日を果たした、エリック・アンダーセンのライブに昨夜行ってきました。
この日は友人の仕事の都合で、21:30からのセカンドステージ....とはいえ、客席は・・・淋しい!!・・・おそらく3分の1ほどの入りじゃないでしょうか。(それを見越したわけではないのでしょうが)この日のチケットは僕らが座ったカジュアル席で4500円とリーズナブル。これで、ワンドリンク付きなので実質4000円?、他のライブハウスに比べても割と安い値段のビルボードですがこの料金は今時珍しい。

 で、そんな料金設定から当然エリック一人のステージだと思っていました。
 が、ステージにはマイクが3本。ソロじゃないんだぁ・・・

 拍手に迎えられてEric たちがステージへ。まずメンバーを紹介します。 髭のヴァイオリニストとコーラスの女性(Eric いわく  "My wife" だって・・見た目、普通のオバサン?お姉さん?‐微妙‐(失礼)ですが、それでもEric は69歳..うーーん、歳の差はいくつ?って聴きたくなる)。そのメンバーは昨年リリースされたライヴアルバム、 ”The Cologne Concert” と同じとのこと。

 
Michele Gazich - violin
Inge Andersen - harmonies

最近はこのユニットでツアーもやっていると言っていましたが、そのヴァイオリンの響きはなかなかよかったです。奥方のコーラスもそれなりに音の厚みを醸し出してくれました。

ところで、僕がエリック・アンダーセンを一番聞いていたのはご多聞にもれず「ブルー・リバー」の頃。
そのあとも89年だったかの来日時の "Ghosts Upon The Road" も好きだったし、その後のリック・ダンコとのセッションも好きだったのですが・・・やはり、この日は当時の曲が懐かしかったです。(って、いいことではないのでは・・・とも思いつつ・・ですが)

"Blue River", "Really Love at All", "Faithful" などはもちろんのこと、タイトル思い出せない曲まで何故か歌詞は覚えているんですよね。これは他のアーチストの時でもよくあることで「二十歳児の魂、百まで」かと思ってしまいます。 うれしかったのは "Close The Door Lightly When You Go" をメイン・ステージのラストでやってくれたことでした。(ブルーグラス好きにはたまりませんよね)

さすがに? "Come to my Bedside" はやりませんでしたが、客席にいた中川五郎さんを友人として紹介してました。

ちょっと、人が少なくて残念でしたがいいライヴでした・・・・
(明日=5日=もあるそうなので、行ける方にはお勧めします)


mackkmackk55 at 21:49│コメント(2)トラックバック(0) | 米(USA)