2011年12月07日
<3日目> 大沼と銭川温泉 2011年10月10日 曇り
朝食は大沼を眼前にしたカウンターに用意されていた。
ご主人の話だと長沼よりこちらのほうが例年色づきは早いそうで、沼の周りではもう枯れかかっている葉も多いという。
それでもその紅葉を愛でながらの朝食は最高だ。
食後、腹ごなしもかねて沼一周の散策路を歩く。
ちょうど、僕らが出るときに「森林インストラクター」氏がご帰還。
「思ったより、時間がかかったよ。1時間くらい」
とのことだったが、こちらは以前にも歩いた道。だいたいの様子はわかる。
(おそらく、木々の専門家の方なのでじっくりと観察していたのでしょう==それはそれで素晴らしい、オッサンもそういうのをしてみたい!)
・・ で、その大沼の紅葉はこんなふう・・
周回の遊歩道は整備されてい歩きやすい。
前に来たのは夏だったので光景も全然違う。
今回は前と逆方向の右回り。
北西側からはちょっと高いところから沼を望めるのがいい。
宿に戻ってからはもう一浴と、まだ浸かってなかった露天に向かう。
ここの露天風呂は他のお客さんがいなければ貸切OKとのことを昨日聞いていた。
ちょうど宿の方がいたので伺ってみる。
「じゃあ、見てきますね」
と、言ってくれてその方が露天風呂への「渡り廊下」に出てすぐ。
「ああっ!」
という、雄叫びが・・・・
何だろう、と思っていたら、蛇がとぐろを巻いていたそう。
デッキブラシで廊下を叩いて退散させたと言う。
で、「これを持って叩きながら行ってください」と言われた。
(鳥海のときと同じか・・・と、蛇君に同情もあり)で露天に向かう。
結果的には先客(男性)がいたので相方はパスして内風呂へ。
(でも、この時期ではお湯は温く外気も冷たかったので10分もせずに退散)
ただ、つくりはよかったですよ。
夏場なら最高だと思います。
(なんで、その後また内湯でほっこりしたオッサンでした)
さて、フロントに降りてチェックアウト。
バスの時刻までまだ間があるので、コーヒーを頂く。
宿の親父さんが淹れてくれるそいつを待ちながらの会話。
「今日は、どっちへ行くの?」
「鹿角まで出ようと思っているんですが、バス待ちの間に銭川温泉に行く予定です」
と答えると、
「ああ、あそこもいい温泉。楽しい女将さんだよ」
そして、
「お客さん、あんなに飲んで体大丈夫なの?」
「いえ、まあそれなりにありますけど・・・・とりあえずはね」
”たくさん飲んでいただいてありがとうございます”
と、言われたことはあったがこんな風に言われるのは初めて。
・・・こちらとしては、昨日はそんなに飲んでないほうなのだが・・・
(というご主人も、実は酒飲みらしい)
で、
そのコーヒーはサービスにしてくれた。
ここから鹿角へ向かう直通バスは1日1本だけしかなく、それ以外の時間帯はアスピーテラインが国道341号と出会う「アスピーテライン入り口」で乗り換える必要がある。銭川温泉に行くにはそこからバス停1つ分(約600m)を歩き、かつ国道沿いを流れる熊沢川まで下っていかなくてはならない。
このあたりはまだまだ緑の葉も多い。
国道から5分ほど歩いていくと渓流沿いのこじんまりとした湯宿が見えてくる。
ここは純粋な湯治宿。かつては旅館部もあったそうだが、いまは食事の提供はしていないらしい。
玄関に入ってまず受付してくれたのは若い娘さん。(たぶん女将さんのお子さんだろう)
あがってすぐ「足元があったか~い!」、それが「オンドル」。 これは素晴らしい。
湯船の様子はこう。
単純泉だが、本当に生き生きとしたお湯がうれしい。
カランも温泉の湯だと思う。
湯上り後、広間でくつろぐ。
(車だとビールはご法度ですが今日は大丈夫)
湯治の方たちものんびり過ごしていた。
もうひとつの湯船「瀬煮川の湯」(湯治棟にある)はちょうど清掃中だったので入れなかったのが残念だったが、そこで人生の大先輩方たちとお話。
このオッサンの親世代くらいの方たちだったが、皆さんお元気そう。
何か漢方薬っぽい(たぶん地の植物)の摂り方を、話し合っていた。
おそらく、僕と同じくらいの歳の女性の方が説明している。
「これ、元気になるよ」
との言葉に、
「そんなに元気になったら、ここどうするのぉ」
「はははっ」
って、適当にやり過ごしていた方がここの女将さんだったみたい。
もちろんそれだけではなく、いろいろ楽しいお話を聞かせていただきました。
温泉を後にしてバスで鹿角へと向かう。
最初にこの道をバスで通ったのは確か20年近く前、鹿角(当時は「陸中花輪」)から玉川温泉に行った時だった。
その際に道沿いの多くの温泉・・・そのいくつかは土砂崩れや洪水で現在は廃業を余儀なくされている。それを思うとここが残っていてくれたことはうれしい・・・と西に広がる原生林に心を惹かれた。森吉山にはその後登ったのだがここの温泉群には何年か前、「志張温泉」(その湯もわざわざ訪れる価値ある温泉だったが、数年前に閉鎖・・・後、今年また再開したらしい)に来ただけだった。
そんなことを思いながらバスの車窓を楽しんで、鹿角花輪駅へ・・・
(===>その5へ続く・・・・またか・・・・)
朝食は大沼を眼前にしたカウンターに用意されていた。
ご主人の話だと長沼よりこちらのほうが例年色づきは早いそうで、沼の周りではもう枯れかかっている葉も多いという。
それでもその紅葉を愛でながらの朝食は最高だ。
食後、腹ごなしもかねて沼一周の散策路を歩く。
ちょうど、僕らが出るときに「森林インストラクター」氏がご帰還。
「思ったより、時間がかかったよ。1時間くらい」
とのことだったが、こちらは以前にも歩いた道。だいたいの様子はわかる。
(おそらく、木々の専門家の方なのでじっくりと観察していたのでしょう==それはそれで素晴らしい、オッサンもそういうのをしてみたい!)
・・ で、その大沼の紅葉はこんなふう・・
周回の遊歩道は整備されてい歩きやすい。
前に来たのは夏だったので光景も全然違う。
今回は前と逆方向の右回り。
北西側からはちょっと高いところから沼を望めるのがいい。
宿に戻ってからはもう一浴と、まだ浸かってなかった露天に向かう。
ここの露天風呂は他のお客さんがいなければ貸切OKとのことを昨日聞いていた。
ちょうど宿の方がいたので伺ってみる。
「じゃあ、見てきますね」
と、言ってくれてその方が露天風呂への「渡り廊下」に出てすぐ。
「ああっ!」
という、雄叫びが・・・・
何だろう、と思っていたら、蛇がとぐろを巻いていたそう。
デッキブラシで廊下を叩いて退散させたと言う。
で、「これを持って叩きながら行ってください」と言われた。
(鳥海のときと同じか・・・と、蛇君に同情もあり)で露天に向かう。
結果的には先客(男性)がいたので相方はパスして内風呂へ。
(でも、この時期ではお湯は温く外気も冷たかったので10分もせずに退散)
ただ、つくりはよかったですよ。
夏場なら最高だと思います。
(なんで、その後また内湯でほっこりしたオッサンでした)
さて、フロントに降りてチェックアウト。
バスの時刻までまだ間があるので、コーヒーを頂く。
宿の親父さんが淹れてくれるそいつを待ちながらの会話。
「今日は、どっちへ行くの?」
「鹿角まで出ようと思っているんですが、バス待ちの間に銭川温泉に行く予定です」
と答えると、
「ああ、あそこもいい温泉。楽しい女将さんだよ」
そして、
「お客さん、あんなに飲んで体大丈夫なの?」
「いえ、まあそれなりにありますけど・・・・とりあえずはね」
”たくさん飲んでいただいてありがとうございます”
と、言われたことはあったがこんな風に言われるのは初めて。
・・・こちらとしては、昨日はそんなに飲んでないほうなのだが・・・
(というご主人も、実は酒飲みらしい)
で、
そのコーヒーはサービスにしてくれた。
ここから鹿角へ向かう直通バスは1日1本だけしかなく、それ以外の時間帯はアスピーテラインが国道341号と出会う「アスピーテライン入り口」で乗り換える必要がある。銭川温泉に行くにはそこからバス停1つ分(約600m)を歩き、かつ国道沿いを流れる熊沢川まで下っていかなくてはならない。
このあたりはまだまだ緑の葉も多い。
国道から5分ほど歩いていくと渓流沿いのこじんまりとした湯宿が見えてくる。
ここは純粋な湯治宿。かつては旅館部もあったそうだが、いまは食事の提供はしていないらしい。
玄関に入ってまず受付してくれたのは若い娘さん。(たぶん女将さんのお子さんだろう)
あがってすぐ「足元があったか~い!」、それが「オンドル」。 これは素晴らしい。
湯船の様子はこう。
単純泉だが、本当に生き生きとしたお湯がうれしい。
カランも温泉の湯だと思う。
湯上り後、広間でくつろぐ。
(車だとビールはご法度ですが今日は大丈夫)
湯治の方たちものんびり過ごしていた。
もうひとつの湯船「瀬煮川の湯」(湯治棟にある)はちょうど清掃中だったので入れなかったのが残念だったが、そこで人生の大先輩方たちとお話。
このオッサンの親世代くらいの方たちだったが、皆さんお元気そう。
何か漢方薬っぽい(たぶん地の植物)の摂り方を、話し合っていた。
おそらく、僕と同じくらいの歳の女性の方が説明している。
「これ、元気になるよ」
との言葉に、
「そんなに元気になったら、ここどうするのぉ」
「はははっ」
って、適当にやり過ごしていた方がここの女将さんだったみたい。
もちろんそれだけではなく、いろいろ楽しいお話を聞かせていただきました。
温泉を後にしてバスで鹿角へと向かう。
最初にこの道をバスで通ったのは確か20年近く前、鹿角(当時は「陸中花輪」)から玉川温泉に行った時だった。
その際に道沿いの多くの温泉・・・そのいくつかは土砂崩れや洪水で現在は廃業を余儀なくされている。それを思うとここが残っていてくれたことはうれしい・・・と西に広がる原生林に心を惹かれた。森吉山にはその後登ったのだがここの温泉群には何年か前、「志張温泉」(その湯もわざわざ訪れる価値ある温泉だったが、数年前に閉鎖・・・後、今年また再開したらしい)に来ただけだった。
そんなことを思いながらバスの車窓を楽しんで、鹿角花輪駅へ・・・
(===>その5へ続く・・・・またか・・・・)
2011年12月03日
<2日目 続編> 大沼温泉 八幡平レークイン
今夜の宿はドライブインの2階の「八幡平レークイン」。1階のドライブインには以前立ち寄ったことがあり、次回はここに泊まってみたいと思っていたところだ。宿は副業?って感じのやり方だが温泉は掛け流しということで露天もある。1階の食堂の中ほどに上へ上がる階段があり、そこが宿の入り口。
荷を解いてから、まずはビールを注文。ずっと歩いてきたせいかのどが渇いていたみたい?で立て続けに2本目を下の厨房に取りに行く。(まあ、民宿のような感覚ですね) ちょうど夕食の仕込み中だった。
お楽しみの温泉は・・・・さらっとした単純泉でちょいと熱め。
無色透明な湯に浮かぶ湯の華と湯船からあふれるお湯が見た目にも気持ちいい。
浴場は大沼側にあって、その紅葉を眺めながらの湯浴みは最高だ。
(↑宿のHPからの引用です)
ここでお会いした方、大阪から一人で来たという。仙台に所用があってついでにここまで足をのばしたそうだ。風貌はこのオッサンよりちょっと先輩?
「ちょっと熱いねぇ」と、仰る。
関西人はあまり熱い湯は好まないという僕なりの経験則があったので、
「少し(水で)埋めますか?」
と言ったのだが、
「いや、いいよ。このままで」
うーん、わかっていらっしゃる。
ところでこの方、直前にこちらに来ようと思ったので、宿がなかなか取れなかったらしい。
どなたか知り合いの伝でここに泊まれることになったと言う。
で、ここの温泉の秘密も教えてもらった。
(それは内緒です==>と、いうほどたいした話ではないのだが)
いい湯を満喫した後は、夕食だ。
1階の食堂で頂く。もちろん、骨酒は注文済み。
(ちょうど下に下りる際、先ほどの方とお会いする。)
「この部屋見てよ」
その方のお部屋は、いわゆる大広間を仕切ったところ。
「ここに一人だと、寒いよーーー」
と笑っていた。(満室だったのを無理に押し込んでもらったんだろうか・・・・)
で、肝心の夕飯。
品数も多く、山の宿らしいメニューが並んでいる。
大好きな「みず」の実がうれしい。
(岩魚は一口かじったあとですみません)
名前は忘れたが「なんとか(八幡平?だったかな)ポーク」のソテーもうまかった。
そして秋田と言えばこれです。
きりたんぽは大好きな鍋なのだが、もともと囲炉裏端で食べる家庭料理だったはず。
そりゃあ料亭のようなところで食べるそいつはうまいに決まってるが、本来はこんな庶民的なヤツ(宿の板さん、すみません)がいいのだ。
だいぶ前に1泊した大館の「長瀞温泉」のきりたんぽもこんな感じだった。
(もちろんこちらのもおいしかったですよ)
初体験はピーナッツのモヤシ。
酢の物にしてあるが、ちょっとえぐみがあるのがまたいい。
(聴いたら、近くの方が試験的に作り始めたのを使っているという)
隣のテーブルでは、先ほど同浴の御仁がデジカメで料理の写真を撮っている。
そして係りの方に料理のことをいろいろ質問していた。
(おそらく、ブロガーに違いない) と、カミサンと会話。
こういう場所での食事の習いとして、骨酒を一献。
「僕はあまり飲めないんで・・・」 とのことでしたが・・・それはそれ。
宿のご主人も各席を回ってそれぞれでお話をしている。
「山の宿」を名乗るだけあって、山小屋主人みたいな風貌。
僕らもいろいろ面白い話を聞かせていただいた。
お隣の方はもう食事も済んで部屋に戻るよう。
帰り際に名刺を頂いた。 緑の文字で森林インストラクターとある(もちろんブログアドレスも)。
定年後、そちら方面でご活躍らしい。 (それって大事ですよね)
聞かれてこのページのアドレスもお伝えする。
その後もいつものように当然のごとく、継ぎ酒を注文しつつの長っ尻。
ご主人が三陸で上がった秋刀魚を持ってきてくれた。
新鮮な身にピリ辛の一味がうれしい。
これではますます酒がすすんでしまうじゃないか!
と思いつつ、にんまりと飲んでいると、
先ほどの方がまた登場。
「ブログ、面白かったですよ」
(もう、見たの!)
いや、それはそれでうれしかったのですが、なんかオフ会ならぬオン会(とは違うが)みたいでちょっと恥ずかしい。
部屋に戻る前、ご主人とまたお話。
「風呂上りにまたビール飲みたいんでわかるようにしといて」と言ったら。
「あと1本しかないけど、とっておきます」 だって。
<あと、1本って何・・・? ちょっとこの宿のことが心配になる。>
風呂上り、お約束どおりに厨房へいくと・・・皆さん食事中。 ご主人が出てきて、
「お客さん、ごめんなさい。実はコイツが最後の1本を飲んじまったんですよ。」
「お前、ちゃんと謝れ」 と、一人の若者を連れてきた。
で、
「これでいい?」
って、”のどごし生” を持ってきた。 まあ、この際贅沢は言ってられない。
「ああ、じゃあそれで・・・・」
そいつで風呂上りの一杯。すると部屋をノックする音が・・・
そこには先ほどの「犯人」がいた。
申し訳なさそうに、
「すみません。これを・・・・」
と言って持ってきたのは、もう一本の ”のどごし” と「煮込み」。
たぶん、「賄い」だとは思うのだが、
無論、その煮込みはうまかった。
んな、こんなで飲み終えて・・・・何かほっとするような感覚で眠りにつくオッサンだった。
===>で、翌日へまたまた続きます
今夜の宿はドライブインの2階の「八幡平レークイン」。1階のドライブインには以前立ち寄ったことがあり、次回はここに泊まってみたいと思っていたところだ。宿は副業?って感じのやり方だが温泉は掛け流しということで露天もある。1階の食堂の中ほどに上へ上がる階段があり、そこが宿の入り口。
荷を解いてから、まずはビールを注文。ずっと歩いてきたせいかのどが渇いていたみたい?で立て続けに2本目を下の厨房に取りに行く。(まあ、民宿のような感覚ですね) ちょうど夕食の仕込み中だった。
お楽しみの温泉は・・・・さらっとした単純泉でちょいと熱め。
無色透明な湯に浮かぶ湯の華と湯船からあふれるお湯が見た目にも気持ちいい。
浴場は大沼側にあって、その紅葉を眺めながらの湯浴みは最高だ。
源泉名 | 大沼温泉 |
源泉所在地 | 秋田県鹿角市八幡平熊沢国有林第133林班イ小班 |
泉 質 | 低張性・中性・高温泉 単純温泉 |
泉 温 | 45.3℃ (調査時の気温 16℃) 自然湧出 |
PH値 | 7.2(弱アルカリ性) |
ここでお会いした方、大阪から一人で来たという。仙台に所用があってついでにここまで足をのばしたそうだ。風貌はこのオッサンよりちょっと先輩?
「ちょっと熱いねぇ」と、仰る。
関西人はあまり熱い湯は好まないという僕なりの経験則があったので、
「少し(水で)埋めますか?」
と言ったのだが、
「いや、いいよ。このままで」
うーん、わかっていらっしゃる。
ところでこの方、直前にこちらに来ようと思ったので、宿がなかなか取れなかったらしい。
どなたか知り合いの伝でここに泊まれることになったと言う。
で、ここの温泉の秘密も教えてもらった。
(それは内緒です==>と、いうほどたいした話ではないのだが)
いい湯を満喫した後は、夕食だ。
1階の食堂で頂く。もちろん、骨酒は注文済み。
(ちょうど下に下りる際、先ほどの方とお会いする。)
「この部屋見てよ」
その方のお部屋は、いわゆる大広間を仕切ったところ。
「ここに一人だと、寒いよーーー」
と笑っていた。(満室だったのを無理に押し込んでもらったんだろうか・・・・)
で、肝心の夕飯。
品数も多く、山の宿らしいメニューが並んでいる。
大好きな「みず」の実がうれしい。
(岩魚は一口かじったあとですみません)
名前は忘れたが「なんとか(八幡平?だったかな)ポーク」のソテーもうまかった。
そして秋田と言えばこれです。
きりたんぽは大好きな鍋なのだが、もともと囲炉裏端で食べる家庭料理だったはず。
そりゃあ料亭のようなところで食べるそいつはうまいに決まってるが、本来はこんな庶民的なヤツ(宿の板さん、すみません)がいいのだ。
だいぶ前に1泊した大館の「長瀞温泉」のきりたんぽもこんな感じだった。
(もちろんこちらのもおいしかったですよ)
初体験はピーナッツのモヤシ。
酢の物にしてあるが、ちょっとえぐみがあるのがまたいい。
(聴いたら、近くの方が試験的に作り始めたのを使っているという)
隣のテーブルでは、先ほど同浴の御仁がデジカメで料理の写真を撮っている。
そして係りの方に料理のことをいろいろ質問していた。
(おそらく、ブロガーに違いない) と、カミサンと会話。
こういう場所での食事の習いとして、骨酒を一献。
「僕はあまり飲めないんで・・・」 とのことでしたが・・・それはそれ。
宿のご主人も各席を回ってそれぞれでお話をしている。
「山の宿」を名乗るだけあって、山小屋主人みたいな風貌。
僕らもいろいろ面白い話を聞かせていただいた。
お隣の方はもう食事も済んで部屋に戻るよう。
帰り際に名刺を頂いた。 緑の文字で森林インストラクターとある(もちろんブログアドレスも)。
定年後、そちら方面でご活躍らしい。 (それって大事ですよね)
聞かれてこのページのアドレスもお伝えする。
その後もいつものように当然のごとく、継ぎ酒を注文しつつの長っ尻。
ご主人が三陸で上がった秋刀魚を持ってきてくれた。
新鮮な身にピリ辛の一味がうれしい。
これではますます酒がすすんでしまうじゃないか!
と思いつつ、にんまりと飲んでいると、
先ほどの方がまた登場。
「ブログ、面白かったですよ」
(もう、見たの!)
いや、それはそれでうれしかったのですが、なんかオフ会ならぬオン会(とは違うが)みたいでちょっと恥ずかしい。
部屋に戻る前、ご主人とまたお話。
「風呂上りにまたビール飲みたいんでわかるようにしといて」と言ったら。
「あと1本しかないけど、とっておきます」 だって。
<あと、1本って何・・・? ちょっとこの宿のことが心配になる。>
風呂上り、お約束どおりに厨房へいくと・・・皆さん食事中。 ご主人が出てきて、
「お客さん、ごめんなさい。実はコイツが最後の1本を飲んじまったんですよ。」
「お前、ちゃんと謝れ」 と、一人の若者を連れてきた。
で、
「これでいい?」
って、”のどごし生” を持ってきた。 まあ、この際贅沢は言ってられない。
「ああ、じゃあそれで・・・・」
そいつで風呂上りの一杯。すると部屋をノックする音が・・・
そこには先ほどの「犯人」がいた。
申し訳なさそうに、
「すみません。これを・・・・」
と言って持ってきたのは、もう一本の ”のどごし” と「煮込み」。
たぶん、「賄い」だとは思うのだが、
無論、その煮込みはうまかった。
んな、こんなで飲み終えて・・・・何かほっとするような感覚で眠りにつくオッサンだった。
===>で、翌日へまたまた続きます
2011年12月01日
<2日目> 八幡平頂上(1614m)から大沼温泉へ 2011年10月9日 晴
見返峠11:55-12:15八幡平頂上12:17-12:50草の湯分岐12:55-ブシ谷地(13:55)-14:30長沼14:55-16:00大沼
翌日は晴天、朝風呂→散歩→朝食 とおなじみのメニュー。
毎度のことながら、散歩の後の朝飯はうまい。
この日は例の「散策バス」の出発が10:50とのことなのでその後ものんびりゆっくり宿で過ごします。
ロビーで朝の散歩の八幡平ガイドさんとお話。
秋田側に降りるのは初めてだったので、コースの状況など詳しく聞かせていただいた。
「人も多くなくて、いい道ですよ。でも途中、ロープを伝っていくところがあります」
(僕も地形図を見ていて気になっていたので)
「ああ、あのやたらと等高線が狭いところですね」
「そうそう。あと熊鈴忘れないように。」
などいろいろアドバイスを頂き大変参考になった。
途中からは女将さんもお話に加わっていろいろ山や自然の話。
「今度こそは冬にも来たい」と思いつつ、宿を辞す。
バスに乗ってからは、岩手山と昨日昇った茶臼岳を眺めながら
八幡平頂上へ・・・・
今日は天気もよく、遊歩道となっている八幡平の頂上までは観光客でいっぱいだった。
そんな頂上(といっても木々に囲まれた平地に展望?やぐらがあるだけ)を尻目に、秋田側への道に分け入っていく。
笹の中を下っていくと、程なくちょっと開けたところに出る。
先ほどまでの喧騒がうそのような誰もいない世界。草原に池糖が浮かぶ。
遠くに見えるのは八甲田だろうか・・・・・
そこからはまた笹原の道を下り、アスピーテラインと草の湯との十字路に出る。
「草の湯」は温泉好きとしては一度は行ってみたいところだが.....
この時間ではちょっと(どころでなく、全然)無理。
まっすぐ長沼方面へ下っていく。
このあたりから少しずつ勾配がきつくなってくる気配だが、坂はまだそれほどではない。
だんだん樹林の中に入って行き、東北の山らしい雰囲気になってきた。
木々の間から下を見下ろすとまだまだ標高差はある。
「あそこまで降りるわけだ・・・・」
と思いつつ一歩一歩下っていった。
その先が、話に聞いていたロープの場所。
写真ではそれほどには見えないがかなりの急傾斜で足元も悪い。
間にはちょっと不明瞭な場所もあり、 踏み後につられ沢のほうに降りてしまった。
おかしいと思いまた戻ったのだが、ここで若干のタイムロス。
その後もどんどん下っていくと沢を渡る橋があった。
ここらへんも好ましい雰囲気。
下がりきったところは「ブシ谷地」と呼ばれる湿地帯で、ダケカンバや楓が美しい。
そこからは少しだが登り道になる。
再び下りになると長沼の端が見えてくる。
木々の中を歩いて辿りついた長沼はやっぱりすばらしい場所だった。
<冒頭の写真もここ>
ゆっくりと紅葉を堪能させてもらった後は、大沼の温泉へと向かう。
長沼から少しずつ上っていき、再び湿地帯に出る。大谷地と呼ばれる場所だ。
草紅葉も木々も美しい。
その先でふけの湯への道を分け、大沼への森の中の小途を行く。
林相もダケカンバからブナの林に少しづつ変わっていく。
ゆるい下りをのんびりと降りていくと
突然沢に出会う。
温泉の管理小屋もあった。
だんだんひらけてくると、泥の噴出口がある。
そこからは遊歩道のようになっていて、ビジターセンターの職員さんに連れられてきた子供たちも歓声をあげていた。
まもなくアスピーテラインにぶつかり、大沼に到着。
今夜は1階がドライブインになっている、「八幡平レークイン」に逗留する。
=====> (その3へ続く)
見返峠11:55-12:15八幡平頂上12:17-12:50草の湯分岐12:55-ブシ谷地(13:55)-14:30長沼14:55-16:00大沼
翌日は晴天、朝風呂→散歩→朝食 とおなじみのメニュー。
毎度のことながら、散歩の後の朝飯はうまい。
この日は例の「散策バス」の出発が10:50とのことなのでその後ものんびりゆっくり宿で過ごします。
ロビーで朝の散歩の八幡平ガイドさんとお話。
秋田側に降りるのは初めてだったので、コースの状況など詳しく聞かせていただいた。
「人も多くなくて、いい道ですよ。でも途中、ロープを伝っていくところがあります」
(僕も地形図を見ていて気になっていたので)
「ああ、あのやたらと等高線が狭いところですね」
「そうそう。あと熊鈴忘れないように。」
などいろいろアドバイスを頂き大変参考になった。
途中からは女将さんもお話に加わっていろいろ山や自然の話。
「今度こそは冬にも来たい」と思いつつ、宿を辞す。
バスに乗ってからは、岩手山と昨日昇った茶臼岳を眺めながら
八幡平頂上へ・・・・
今日は天気もよく、遊歩道となっている八幡平の頂上までは観光客でいっぱいだった。
そんな頂上(といっても木々に囲まれた平地に展望?やぐらがあるだけ)を尻目に、秋田側への道に分け入っていく。
笹の中を下っていくと、程なくちょっと開けたところに出る。
先ほどまでの喧騒がうそのような誰もいない世界。草原に池糖が浮かぶ。
遠くに見えるのは八甲田だろうか・・・・・
そこからはまた笹原の道を下り、アスピーテラインと草の湯との十字路に出る。
「草の湯」は温泉好きとしては一度は行ってみたいところだが.....
この時間ではちょっと(どころでなく、全然)無理。
まっすぐ長沼方面へ下っていく。
このあたりから少しずつ勾配がきつくなってくる気配だが、坂はまだそれほどではない。
だんだん樹林の中に入って行き、東北の山らしい雰囲気になってきた。
木々の間から下を見下ろすとまだまだ標高差はある。
「あそこまで降りるわけだ・・・・」
と思いつつ一歩一歩下っていった。
その先が、話に聞いていたロープの場所。
写真ではそれほどには見えないがかなりの急傾斜で足元も悪い。
間にはちょっと不明瞭な場所もあり、 踏み後につられ沢のほうに降りてしまった。
おかしいと思いまた戻ったのだが、ここで若干のタイムロス。
その後もどんどん下っていくと沢を渡る橋があった。
ここらへんも好ましい雰囲気。
下がりきったところは「ブシ谷地」と呼ばれる湿地帯で、ダケカンバや楓が美しい。
そこからは少しだが登り道になる。
再び下りになると長沼の端が見えてくる。
木々の中を歩いて辿りついた長沼はやっぱりすばらしい場所だった。
<冒頭の写真もここ>
ゆっくりと紅葉を堪能させてもらった後は、大沼の温泉へと向かう。
長沼から少しずつ上っていき、再び湿地帯に出る。大谷地と呼ばれる場所だ。
草紅葉も木々も美しい。
その先でふけの湯への道を分け、大沼への森の中の小途を行く。
林相もダケカンバからブナの林に少しづつ変わっていく。
ゆるい下りをのんびりと降りていくと
突然沢に出会う。
温泉の管理小屋もあった。
だんだんひらけてくると、泥の噴出口がある。
そこからは遊歩道のようになっていて、ビジターセンターの職員さんに連れられてきた子供たちも歓声をあげていた。
まもなくアスピーテラインにぶつかり、大沼に到着。
今夜は1階がドライブインになっている、「八幡平レークイン」に逗留する。
=====> (その3へ続く)
2011年11月26日
<1日目> 茶臼岳(1578m)へひと登り 2011年10月8日 曇り一時雨
茶臼口11:40-12:30茶臼岳12:35-12:40避難小屋13:07-13:27黒谷地13:55-14:10黒谷地バス停
”新緑前線”を北上した今年の春、秋には"紅葉前線”を南下したいと思っていた。
本当は9月中に北海道にも行ってみたかったのだが、それは叶わず。
10月の3連休に八幡平に行くことにした。
まずは新幹線で盛岡へ。
八幡平行きのバスに乗り込む。この行程は何度も通った道、晴れていれば途中から左手に見える岩手山が美しいのだがこの日はあいにくのうす曇り。天気予報ではこの連休は絶好の行楽日和といっていたのだが!
もうこの時期は頂上付近の紅葉は終わっているらしかったが、まだ茶臼には登った事がなかったので今日はそちらに向かうことにした。
松尾鉱山の住宅の廃墟を横目にバスは登っていく。今年はあまり美しくないとのことだが、それでも途中の車窓からの紅葉はすばらしい。
だが茶臼口バス停につくころには雲行きが怪しくなってきた。
歩きはじめると下から雲が上がってきて本降りの雨となった。またしても雨具の出番だ。
うんざりするがそれも仕方ない。
時折激しくなる風雨の中、黙々と歩いていく。
それでも雲の切れ間に広がる紅葉の絨毯が美しい。
程なく茶臼岳直下の避難小屋に到着。
左に折れて幻想的な木々の中を頂上へと登っていく。
着いた山頂もガスの中。
晴れていれば360度の眺望が望めるというのだがまったく視界なし…だった。
ほんのしばらく居ただけで引き返した。
避難小屋(茶臼山荘)はまだ新しく、とても立派な造りだった。
雨も降っているのでここで昼食。3つのグループ(8人位)がやはり食事をとっていた。
一服するために外へ出ると、ご同胞がお二人。僕よりも若干先輩の方とご拝察。
「まさかこんな雨になるとは思わなかったなあ」
「本当、連休はいい天気が続くっていってたよなあ・・・」
一方のかたが僕に「今晩、温泉泊れるかな?」と、聴いてきた。
(温泉?どこのことを言ってるのだろう・・・・)
でも、会話からおそらく「蒸けの湯」のことだと判明。
『連休なのに予約無しで来たってか?』
と、思いつつも、
今は湯治棟もなくなったみたいなので難しいかも・・・と返事したが、はたして・・・・
(ちょっと心配でしたが、その方は一人で先にどんどん行ってしまいました。)
こちらも出発。
ここは安比への道との分岐でもあるので、間違えないよう登ってきた側とは反対側へ下っていく。
黒谷地への道はなだらかな下りが続く。歩いている間に雨も小降りになってきた。
谷地に近づくと登山道も水に浸かる場所が出てくる。まあ、湿地に雨では当然だ。
草紅葉は今が盛りかも。
当初はこのまま八幡平のバス停まで歩いていくつもりだったが、バスの時間も考えてここで少しのんびりすごしてから、黒谷地のバス停に向かうことにした。
どういうわけかここでバスを待っている間だけ青空が広がった。
で、そこからは「八幡平自然散策バス」に乗車。
「樹海ライン」 には普段路線バスが通っていなくて、7月から10月中旬までは観光協会が運行(実際の運用は県北バス)するバスが1日1便だけ走る。なので、こいつに乗り遅れるわけにはいかない。
もう、紅葉末期の頂上周辺からこれからが見ごろの松川温泉まではちょうど中腹が見ごろなのだが、天気はいまひとつ。それでも充分車窓を楽しんで着いた先はおなじみの「峡雲荘」。
今日は早く着いたんで "ゆーーーっくり" 温泉に浸かりたい。もちろん夕食時のあれも欠かせない。
なんて話をフロントでしていたら宿の方から「もう、飲む相談してるの~」といわれてしまった。
(それもお人柄、且つなんか故里に帰ってきた感じがしてしまう==>こちらの勝手な感覚ですが)
思いもかけず頂いた「秘湯ビール」と、いつもの骨酒でおいしい料理(なぜかこの日はほろほろ鳥ではなく岩手牛)を頂いた。
<もちろん、温泉は言わずもがな・・・・夜の露天では単身赴任で秋田に住む方との温泉談義も弾み、山の湯を堪能しました>
茶臼口11:40-12:30茶臼岳12:35-12:40避難小屋13:07-13:27黒谷地13:55-14:10黒谷地バス停
”新緑前線”を北上した今年の春、秋には"紅葉前線”を南下したいと思っていた。
本当は9月中に北海道にも行ってみたかったのだが、それは叶わず。
10月の3連休に八幡平に行くことにした。
まずは新幹線で盛岡へ。
八幡平行きのバスに乗り込む。この行程は何度も通った道、晴れていれば途中から左手に見える岩手山が美しいのだがこの日はあいにくのうす曇り。天気予報ではこの連休は絶好の行楽日和といっていたのだが!
もうこの時期は頂上付近の紅葉は終わっているらしかったが、まだ茶臼には登った事がなかったので今日はそちらに向かうことにした。
松尾鉱山の住宅の廃墟を横目にバスは登っていく。今年はあまり美しくないとのことだが、それでも途中の車窓からの紅葉はすばらしい。
だが茶臼口バス停につくころには雲行きが怪しくなってきた。
歩きはじめると下から雲が上がってきて本降りの雨となった。またしても雨具の出番だ。
うんざりするがそれも仕方ない。
時折激しくなる風雨の中、黙々と歩いていく。
それでも雲の切れ間に広がる紅葉の絨毯が美しい。
程なく茶臼岳直下の避難小屋に到着。
左に折れて幻想的な木々の中を頂上へと登っていく。
着いた山頂もガスの中。
晴れていれば360度の眺望が望めるというのだがまったく視界なし…だった。
ほんのしばらく居ただけで引き返した。
避難小屋(茶臼山荘)はまだ新しく、とても立派な造りだった。
雨も降っているのでここで昼食。3つのグループ(8人位)がやはり食事をとっていた。
一服するために外へ出ると、ご同胞がお二人。僕よりも若干先輩の方とご拝察。
「まさかこんな雨になるとは思わなかったなあ」
「本当、連休はいい天気が続くっていってたよなあ・・・」
一方のかたが僕に「今晩、温泉泊れるかな?」と、聴いてきた。
(温泉?どこのことを言ってるのだろう・・・・)
でも、会話からおそらく「蒸けの湯」のことだと判明。
『連休なのに予約無しで来たってか?』
と、思いつつも、
今は湯治棟もなくなったみたいなので難しいかも・・・と返事したが、はたして・・・・
(ちょっと心配でしたが、その方は一人で先にどんどん行ってしまいました。)
こちらも出発。
ここは安比への道との分岐でもあるので、間違えないよう登ってきた側とは反対側へ下っていく。
黒谷地への道はなだらかな下りが続く。歩いている間に雨も小降りになってきた。
谷地に近づくと登山道も水に浸かる場所が出てくる。まあ、湿地に雨では当然だ。
草紅葉は今が盛りかも。
当初はこのまま八幡平のバス停まで歩いていくつもりだったが、バスの時間も考えてここで少しのんびりすごしてから、黒谷地のバス停に向かうことにした。
どういうわけかここでバスを待っている間だけ青空が広がった。
で、そこからは「八幡平自然散策バス」に乗車。
「樹海ライン」 には普段路線バスが通っていなくて、7月から10月中旬までは観光協会が運行(実際の運用は県北バス)するバスが1日1便だけ走る。なので、こいつに乗り遅れるわけにはいかない。
もう、紅葉末期の頂上周辺からこれからが見ごろの松川温泉まではちょうど中腹が見ごろなのだが、天気はいまひとつ。それでも充分車窓を楽しんで着いた先はおなじみの「峡雲荘」。
今日は早く着いたんで "ゆーーーっくり" 温泉に浸かりたい。もちろん夕食時のあれも欠かせない。
なんて話をフロントでしていたら宿の方から「もう、飲む相談してるの~」といわれてしまった。
(それもお人柄、且つなんか故里に帰ってきた感じがしてしまう==>こちらの勝手な感覚ですが)
思いもかけず頂いた「秘湯ビール」と、いつもの骨酒でおいしい料理(なぜかこの日はほろほろ鳥ではなく岩手牛)を頂いた。
<もちろん、温泉は言わずもがな・・・・夜の露天では単身赴任で秋田に住む方との温泉談義も弾み、山の湯を堪能しました>
2011年11月16日
至仏山(2,228m) 2011年9月10日 晴
鳩待峠5:50-6:40山の鼻7:12-8:05<1660m地点ベンチ>8:15-9:00<第2ベンチ(1860m地点)>9:10-10:10至仏山頂(2,228m)11:05-11:45小至仏山(2162m)1155-12:20オヤマ沢田代12:30-13:25鳩待峠
今年の9月の暦には3連休が2回。
しかし、いろいろヤボ用がありで連休どころか普通の土日もなかなか思うようにならない。
なんで、前々から行きたかった至仏山へ夜行日帰りで行くことにした。
さすがに人気の尾瀬、多くの夜行バスが運行されている。但し、至仏山の玄関口である鳩待峠に行くには途中の戸倉で乗り換えしなければならない。だが、直行のバスもあることを発見。(つまり、直接乗り入れができる小型バスということですね)と、いうわけで「四季旅倶楽部」さんの夜行バスツアーで行くことにした。狭い車内はちとつらくてあまりよく眠れなかったが、 予定の5時過ぎには鳩待峠到着。
腹ごしらえと身支度のあと、まずは「山の鼻」まで木道を下っていく。
よく整備された道はとても歩きやすい。
比較的新しい木道には「ネズミーキャラクター」のような刻印が・・・・
ではなく、それはこの辺の大地主様のロゴマークだった。
(我々の払った電気料金がこんな風に使われているのか)と思いつつ
(しかし、一方で放射能を撒き散らしているとはいったい・・・)と複雑な思い。
道の脇には「熊さんに注意を呼びかける鐘」も設置されていた。
途中、数日前の台風の爪あとが生々しいところもあったが、小一時間で山の鼻へ到着。
多くの登山者がくつろいでいるここで最初の休憩をとることにした。
今日は山頂もすっきりくっきり。いい天気で何よりだ。
ここで、尾瀬ヶ原への道を右に分け左方向へターン。
しばらくは気持ちのいい湿原の中を歩く。
草紅葉の中の吾亦紅やオヤマノリンドウが美しい。
池糖に映える山のシルエットを楽しみながら登山口取り付きへ一直線の道を行く。
平坦な尾瀬ヶ原湿原の西端にすくっと聳える様子からも、この山が隆起によって形作られたことが伺える。
登山口からは見た目どおり、いきなりのきつい登り。
広葉樹の中をゆっくりと登っていく。
階段道や石が敷き詰められた急坂が続いている。
しばらく行くと森林限界を超えて…
振り向けば、さっきまでいた尾瀬の湿原の向こうに燧ケ岳が堂々と聳えている。
あそこに登ったのは何年前だったのか。
「あー、なんか懐かしい」 と、つい声を上げると、そばにいた方から
「向こうにも登ったんだ!」 と言われた。
あちらから見えた至仏も見事で、いつか登ってみたいと思いつつ(たぶん)10年近く経ってようやくその頂にたどり着こうとしている。
このあたりになると、蛇紋岩の上を辿るようになり本当に滑りやすい。
そのせいもあって近年ではこの道は登り専用とされているのだが、確かにここを下りに使おうとは思わない。それほどつるつるしていて登りにくいのだ。
途中には鎖もあるがそこ自体はたいしたことはない。
そんな道を何度も後ろを振り返りながら登っていく。
空はますます青く輝いてきた。
久しぶりに好天の山登りがうれしい。
周りの山々をながめ、足元の植物を愛でながらの楽しい山行となった。
そんな風に登っていって
『頂上到着』
山頂にはもう、多くのひとたちが・・・・・・・。
このころには雲も上がってきていてすっきりとはいかなかったが谷川岳や越後三山に平が岳、そして会津の山々から日光連山まで見通せた。
山頂で昼食。 のんびりした後は、下りにかかる。
直下の急な下りを過ぎればしばらくはなだらかな稜線歩きとなる。
まだ咲き残っている花々がかわいい。
雄大な景観を眺めつつもう一つのピークである、小至仏山へ向かう。
その狭い頂上にも何人もの登山者がいた。
ここからの眺めもすばらしい。
先ほどの山頂とちょっと角度が違うだけでも、眺望はかなり違うのが面白かった。
ここから先はひたすら下る。
途中それなりの岩場もあって、それはそれで楽しい。
一旦降りきると、また木道が現れる。
この先が笠が岳との分岐で、そこから樹林を少し下ったところが「オヤマ沢田代」だ。
草紅葉が美しい時期だった。
あがってくる雲もいいアクセントになる。
あとはひたすら下るだけ。
途中の水場の水もおいしかったが午後の日差しを浴びた山もすばらしかった。
鳩待峠に戻ったのは1時半ちょっと前。(当然下山後の「生ビ」はかかせません)
ところでバスの出発は2時45分の予定だが、参加者全員がそろえば早く出発するとのことだった。
今回のメンバーは品行方正な方たちばかり?だったのか、皆さんそれぞれのコースを歩き早めの集合。
予定より30分早い出発となった。
その分だけお約束の「一浴」(これもこのバスを選んだ理由のひとつ)の時間がゆっくり取れることになった。
白沢温泉「望郷の湯」は片品川の河岸段丘沿いにあり、露天風呂からの眺めがすばらしい。
アルカリ単純泉の湯は、源泉温度が50度の半循環(?)。
最後の一浴のあとは、生ビールセットを堪能。
秋晴れの山を楽しんだ一日だった。
鳩待峠5:50-6:40山の鼻7:12-8:05<1660m地点ベンチ>8:15-9:00<第2ベンチ(1860m地点)>9:10-10:10至仏山頂(2,228m)11:05-11:45小至仏山(2162m)1155-12:20オヤマ沢田代12:30-13:25鳩待峠
今年の9月の暦には3連休が2回。
しかし、いろいろヤボ用がありで連休どころか普通の土日もなかなか思うようにならない。
なんで、前々から行きたかった至仏山へ夜行日帰りで行くことにした。
さすがに人気の尾瀬、多くの夜行バスが運行されている。但し、至仏山の玄関口である鳩待峠に行くには途中の戸倉で乗り換えしなければならない。だが、直行のバスもあることを発見。(つまり、直接乗り入れができる小型バスということですね)と、いうわけで「四季旅倶楽部」さんの夜行バスツアーで行くことにした。狭い車内はちとつらくてあまりよく眠れなかったが、 予定の5時過ぎには鳩待峠到着。
腹ごしらえと身支度のあと、まずは「山の鼻」まで木道を下っていく。
よく整備された道はとても歩きやすい。
比較的新しい木道には「ネズミーキャラクター」のような刻印が・・・・
ではなく、それはこの辺の大地主様のロゴマークだった。
(我々の払った電気料金がこんな風に使われているのか)と思いつつ
(しかし、一方で放射能を撒き散らしているとはいったい・・・)と複雑な思い。
道の脇には「熊さんに注意を呼びかける鐘」も設置されていた。
途中、数日前の台風の爪あとが生々しいところもあったが、小一時間で山の鼻へ到着。
多くの登山者がくつろいでいるここで最初の休憩をとることにした。
今日は山頂もすっきりくっきり。いい天気で何よりだ。
ここで、尾瀬ヶ原への道を右に分け左方向へターン。
しばらくは気持ちのいい湿原の中を歩く。
草紅葉の中の吾亦紅やオヤマノリンドウが美しい。
池糖に映える山のシルエットを楽しみながら登山口取り付きへ一直線の道を行く。
平坦な尾瀬ヶ原湿原の西端にすくっと聳える様子からも、この山が隆起によって形作られたことが伺える。
登山口からは見た目どおり、いきなりのきつい登り。
広葉樹の中をゆっくりと登っていく。
階段道や石が敷き詰められた急坂が続いている。
しばらく行くと森林限界を超えて…
振り向けば、さっきまでいた尾瀬の湿原の向こうに燧ケ岳が堂々と聳えている。
あそこに登ったのは何年前だったのか。
「あー、なんか懐かしい」 と、つい声を上げると、そばにいた方から
「向こうにも登ったんだ!」 と言われた。
あちらから見えた至仏も見事で、いつか登ってみたいと思いつつ(たぶん)10年近く経ってようやくその頂にたどり着こうとしている。
このあたりになると、蛇紋岩の上を辿るようになり本当に滑りやすい。
そのせいもあって近年ではこの道は登り専用とされているのだが、確かにここを下りに使おうとは思わない。それほどつるつるしていて登りにくいのだ。
途中には鎖もあるがそこ自体はたいしたことはない。
そんな道を何度も後ろを振り返りながら登っていく。
空はますます青く輝いてきた。
久しぶりに好天の山登りがうれしい。
周りの山々をながめ、足元の植物を愛でながらの楽しい山行となった。
そんな風に登っていって
『頂上到着』
山頂にはもう、多くのひとたちが・・・・・・・。
このころには雲も上がってきていてすっきりとはいかなかったが谷川岳や越後三山に平が岳、そして会津の山々から日光連山まで見通せた。
山頂で昼食。 のんびりした後は、下りにかかる。
直下の急な下りを過ぎればしばらくはなだらかな稜線歩きとなる。
まだ咲き残っている花々がかわいい。
雄大な景観を眺めつつもう一つのピークである、小至仏山へ向かう。
その狭い頂上にも何人もの登山者がいた。
ここからの眺めもすばらしい。
先ほどの山頂とちょっと角度が違うだけでも、眺望はかなり違うのが面白かった。
ここから先はひたすら下る。
途中それなりの岩場もあって、それはそれで楽しい。
一旦降りきると、また木道が現れる。
この先が笠が岳との分岐で、そこから樹林を少し下ったところが「オヤマ沢田代」だ。
草紅葉が美しい時期だった。
あがってくる雲もいいアクセントになる。
あとはひたすら下るだけ。
途中の水場の水もおいしかったが午後の日差しを浴びた山もすばらしかった。
鳩待峠に戻ったのは1時半ちょっと前。(当然下山後の「生ビ」はかかせません)
ところでバスの出発は2時45分の予定だが、参加者全員がそろえば早く出発するとのことだった。
今回のメンバーは品行方正な方たちばかり?だったのか、皆さんそれぞれのコースを歩き早めの集合。
予定より30分早い出発となった。
その分だけお約束の「一浴」(これもこのバスを選んだ理由のひとつ)の時間がゆっくり取れることになった。
白沢温泉「望郷の湯」は片品川の河岸段丘沿いにあり、露天風呂からの眺めがすばらしい。
アルカリ単純泉の湯は、源泉温度が50度の半循環(?)。
最後の一浴のあとは、生ビールセットを堪能。
秋晴れの山を楽しんだ一日だった。